旧優生保護法 で「不妊手術」を強いられたのは 違憲 だとして、聴覚に障害のある名古屋市の夫婦が国に 損害賠償 を求めている裁判の第一回口頭弁論 が開かれ、夫婦は「人生を返してほしい」と子供ができなかった悔しさを訴えました。

妻:
「初めて裁判所に行きます。頑張りたいと思います」

 6日朝、裁判に向けた思いを綴った名古屋市の夫婦。2人とも聴覚に障害があり、耳が聴こえません。

 2人は「旧優生保護法」の下で不妊手術を強いられたのは、個人の尊厳を侵害していて憲法に反するとして、2022年9月、国におよそ3000万円の損害賠償を求める裁判を起こしていました。

 夫婦は6日、名古屋地裁で開かれた第一回口頭弁論に出廷し、妻は「この法律がなければあたたかい家庭を持ち、当たり前の生活ができた。人生を返してほしい、私の体を元に戻してほしい」などと手話で訴えました。

妻:
「不妊手術を受けられた方、その方たちのために国からの謝罪・補償を求めていきたい」

 国は請求棄却を求めていて、次回は2023年2月17日に開かれる予定です。