侍ジャパンは12日のオーストラリア戦でも勝利し、4連勝でWBCの準々決勝進出を決めました。東海地方からも熱い声援が送られました。

 14年ぶりの王座奪還へ、1次ラウンドの最終戦を前に、準々決勝へと駒を進めた侍ジャパン。4連勝を狙う1次ラウンド最後の相手はオーストラリアでした。

 監督は、2000年に中日ドラゴンズでプレーした元プロ野球選手「ディンゴ」ことデービッド・ニルソンさんです。

 ディンゴ監督率いるオーストラリアとの試合は、勝てば首位通過となる大事な一戦。名古屋・中区の「スポーツファンの溜まりBAR」では…。

ファン:
「今日の試合に勝って、4連勝で1位で突破したいなと思っています」

「(注目は)大谷選手です。まだ見られていないので、ホームランを見たいです」

「10対0で勝ちます」

「侍ジャパン、がんばれ!」

 阪神タイガース・湯浅京己投手の出身地、三重県尾鷲市でも商店街の店主ら15人が飲食店に集まり、試合を見守りました。

ファン:
「8回に湯浅京己が出ることを強く強く望みます。バッタバッタとストライクを取って、空振りを取ってほしいです」

「小さい頃から見ていました。頑張ってください!夢の舞台で」

 ゲームは初回から動きました。ノーアウト1・2塁のチャンスで、大谷翔平選手が放った打球は看板に直撃。特大の3ランで日本が先制します。

 その後、2回にはヌートバー選手のタイムリーなどでオーストラリアを引き離します。

 そして8回裏、尾鷲市民が待ちに待った湯浅投手がマウンドに。

ファン:
「尾鷲のために投げとるみたいな感じするよ」

 この日は打たせて取るピッチングで1回を無失点に抑え、役割を果たしてマウンドを降りました。

ファン:
「何よりも湯浅京己投手が投げてくれて、もう感動。尾鷲の星!誇り!ヒーロー!」

「感無量です!私たちみんなの尾鷲の応援が届いたのかなと思っています」

 9回裏は名古屋が沸きました。満を持して、中日ドラゴンズ・高橋宏斗投手がマウンドへ。ホームランは打たれましたが、三振を2つ奪いゲームセットです。

中日ファン:
「竜のエースなんですけど、日本のエースなので、僕にとっては。最高っす!」

「高橋投手、めちゃくちゃいいピッチングしたし、ドラゴンズファンとしてはすごく誇りです」

 試合は7対1で快勝し、侍ジャパンは1次ラウンドを全勝で首位通過を決めました。

栗山監督:
「まずは次にいけてホッとしています。1日ずつ前に進んでいくしかないので、とにかく全力で16日に向かってしっかりやっていきます」