名古屋市は、木造復元を目指す名古屋城の天守閣の外部に、新たにスロープを設置する案を示しました。

 木造復元後の名古屋城の天守閣外部にスロープを設置する案は、22日開催された有識者の会議で示されました。

 バリアフリー対策として、小天守の地面から大天守の地下1階部分にかけて鉄骨造りで設ける案で、有識者からは「景観が損なわれるのではないか」などといった意見が出されました。

 江戸時代の名古屋城の復元にこだわる河村市長も、「初めて聞いた。鉄骨で造るのはいかん。違う建物になってしまう」と反発しています。

 名古屋市は、24日に開催される名古屋城跡全体整備検討会議で、スロープも含めた全体の整備基本計画を示すことにしています。