米軍にも採用されているという高性能のドローンを披露するイベントが5日、名古屋市西区で開かれました。

 名古屋市西区の自動車学校に現れた1台のピックアップトラック。荷台には四角い大きな箱が積まれています。中から登場したのは「ドローン」です。

 5日に開かれたのは最新のドローンのお披露目会。自動車学校の関連会社「WES-VI」がドローンの操縦士の育成を手掛けていることから企画されたイベントで、名古屋市の河村市長らが参加しました。

 アメリカの企業が開発した最新鋭のモデルで、重さは4.5キロ。サーモカメラに40倍のズームが可能なレンズを搭載しています。

 電力を供給するケーブルをつないだ状態であれば、時間無制限で飛び続けることも可能です。

 ドローンにはAIが搭載されていて、不審な動きをする人物を見つけると自動で照準を合わせ、最速で時速90キロで追いかけます。

 これらの性能を買われ、アメリカの陸軍や海軍に採用されているといいます。

 ほかにも、サーモカメラを使って橋や堤防など公共インフラの点検をしたり、災害時に上空から被害を確認したりと、幅広い場面で活躍が期待されています。

河村名古屋市長:
「堤防にはいろんなクラック(裂け目)が入っとるがね。あらかじめ見つけていくのは重要だわね」

WES-VIの担当者:
「台風や線状降水帯による大雨の際、災害の発生状況や災害発生時の情報把握にも使用が可能と考えております。ぜひ日本でもこのドローンを広めていければなと考えております」

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