台風6号は九州を抜けましたが、台風7号が南の海上を北上中で、関東・東海地方に直撃する恐れがあります。旅行会社や魚の直売所からは、懸念の声も上がっています。

 強風にあおられ、大きく揺れる木々。台風6号は、九州の全域を強風域に巻き込み北上を続け、10日午前には九州を抜けました。南の海上では台風7号が北上中で、最新の予想進路図を見ると、関東・東海地方に直撃する恐れがあります。

 お盆の台風で、気になるのは旅行や帰省の予定です。

近場で出かける予定の男性:
「線状降水帯なんかで急激に降る雨とかありますので、心配は心配ですね」

大阪へ行く予定の男性:
「天気予報とか見ましたけど、恐らく関西圏はそこまでじゃないのかなと思って。14日からは仕事ですね」

東京へ行く予定の男性:
「13日の夜行便で行こうかなと考えていまして、もし台風がひどいようなら(行き先を)関西に移そうかなと考えています。ギリギリまでとりあえず待ってみて、行けたら東京に。まだ決断はできないですね」

 東海地方を中心に運営している旅行会社では、現状、キャンセルはないといいますが…。

シティツアーズの営業本部長:
「東海地方に(台風が)もし直撃してしまうと、セントレア、名古屋駅、われわれが使う主要なインフラが全くダメになってしまいますので、国内旅行・海外旅行、双方に影響が出る。ホテルですとかは基本的にはキャンセル料が免除になることが多いです。ただ予約の仕方によっては、一部キャンセル料がかかってしまう場合もございますので、こちらの方からご案内を個別で差し上げるという形になります」

 観光地でも懸念の声が上がっています。三重県熊野市の鬼ヶ城近くにある「熊野漁協水産物直売所」では…。

【動画で見る】本州へ近づくノロノロ台風…北上中の台風7号 東海道新幹線が13-16日に計画運休や運転見合わせの可能性

店員:
「お客様の心配ですね、台風の状況が全然テレビを見ていても分かりにくいですし、ノロノロですし、心配ですよね」

 進路が読めない台風で、勝浦から直送されるマグロへの影響も懸念されます。

店員:
「マグロ丼を“売り”にしているんですけども、勝浦の方から直送されている、冷凍されていない本当の生のマグロなんです。鮮度が落ちますともったいない」

 気象台の最新の情報によると、13日ごろから次第に風が強まり、14日ごろから海上を中心に強い風が吹く見込みです。

 15日頃には、強い勢力で東海地方にかなり近づくおそれがあるということです。

 JR東海は10日午後、13日から16日の間の一定期間で、計画運休や急遽運転見合わせを行う可能性があると発表しました。

 空の便については、10日現在で台風7号による欠航などの情報は出されていません。

 近づくノロノロ台風の影響について、お盆期間中は最新の情報を常にチェックし、予定をずらすなどの柔軟な対応が必要になりそうです。