三重県の特別支援学校の校長が、障害のある生徒への接し方について、「犬のしつけ」に例えて部下の教師に指導していたことがわかりました。

 三重県教育委員会によりますと、県立くわな特別支援学校の50代の女性校長は、去年9月、女性教師から生徒への接し方について相談を受けた際、自身の飼い犬を例に「犬との関係のように距離を置いた方がいい」という趣旨の発言をしました。

 県の教育委員会は、校長の発言を問題視する通報を受け、ことし9月に聞き取り調査を行い、校長は「手をかけすぎないほうが、良い場合があることを助言したかった」などと説明したということです。

 また、校長は別の教師に対しても、犬のしつけを引き合いに出した指導をしていたことを明かしたということです。

 県の教育委員会は「子どもの人権を尊重しない不適切な発言だった」として、人権に関する個別研修を校長に実施しています。

【動画で見る】障害ある生徒への接し方は「犬との関係のように」特別支援学校の50代女性校長 部下の教師に不適切な指導