依頼人に他人になりすましたメールを渡したなどとして、愛知県犬山市の弁護士が懲戒処分を受けました。

 愛知県弁護士会によりますと、犬山市に事務所がある男性弁護士(39)は4年前、元勤務先への残業代の未払い請求を相談した依頼人に、元勤務先の社長になりすましたメールの文章を作成して渡していました。

 男性弁護士が依頼を放置し、未払いの一部が時効を迎えたため、その隠蔽を図ったとみられています。

 また、別に依頼された会社の破産申請の手続きを「新型コロナの影響で裁判所の手続きが遅延している」とウソをつき、1年近く遅らせていました。

 男性弁護士は「多忙であることや、心身の調子が影響していた」と話しているということで、愛知県弁護士会は12月13日付で業務停止1か月の懲戒処分としました。

【動画で見る】元勤務先への残業代未払い請求を相談…依頼人に“社長になりすましたメール”渡す 39歳弁護士に懲戒処分