自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る事件で2023年12月28日、東京地検特捜部は岐阜県選出の大野泰正参議院議員の事務所などに家宅捜索に入りました。

 東京地検特捜部は28日朝9時ごろ、大野議員の東京の議員宿舎に家宅捜索に入りました。捜索は議員会館の事務所や、都内にある大野議員の自宅でも行われました。

 大野議員は所属する安倍派のパーティー券の売上から、5年間で5000万円を超えるキックバックを受け、裏金にしていた疑いが持たれています。

Q.裏金を受け取った認識はあるのか?
大野泰正参院議員(12月11日):
「それも今、精査している中でありますので」

Q.一連の問題とどのように向き合うのか?
大野泰正参院議員(12月11日):
「何と言いますか…慎重に精査して」

 疑惑について「精査している」と繰り返していましたが、27日の池田佳隆衆議院議員に続き、強制捜査の対象となりました。

 28日は地元・岐阜県羽島市の事務所にも多くの報道陣が集まりましたが、家宅捜索は始まらず、代わりに届いたのは立派な門松でした。

地元の秘書:
「本当にご心配やご迷惑をおかけしています。本当に申し訳ございません。ただ、東京の方から何も連絡が入っていないものですから、今はこれだけしか言えません。申し訳ございません。(Q.大野議員本人と連絡は取れている?)取れていません」

 地元の有権者は…。

女性:
「きちんとした説明はしていただきたいなとは思います」

男性:
「議員さん本人が知らなかったでは、やっぱりこういう話は通らないかなと思うので。全部隠さずにお答えしていただければなと思います」

 特捜部の捜査は年をまたいで続くとみられ、地元でも動揺が広がっています。

【動画で見る】地元・岐阜でも動揺広がる…東京地検特捜部が大野参院議員の事務所等に家宅捜索 政治資金パーティー巡る事件