食材費の水増し請求などが問題となっている福祉事業会社「恵」をめぐり、愛知県豊橋市が、2カ所の障害者向けグループホームでの虐待を認定していたことがわかりました。

 豊橋市によりますと、「恵」が運営する市内のグループホームで2021年10月、知的障害などがある利用者5人に、職員が「ばか野郎」「殴るぞ」などと発言したことが確認され、市は心理的虐待と判断しました。

 また2019年12月、豊川市内のグループホームで、職員が重度の知的障害がある利用者の顔を蹴ったり、頭を押さえつけて湯船に短時間沈めたりする身体的虐待行為があったということです。

 恵を巡ってはホームの利用者に食材費を水増し請求し、わずかな食事だけを提供していたことが分かり、愛知県などが経済的虐待に当たる可能性があるとして調べていますが、心理的・身体的な虐待が認定されるのは初めてです。

【動画で見る】「殴るぞ」などと心理的虐待も…食材費の水増し請求した福祉事業会社 グループホーム2カ所で市が虐待認定