豊田自動織機は29日、自動車用のエンジンの試験で不正があったと明らかにし、トヨタは一部車種の出荷停止を決めました。

豊田自動織機の伊藤浩一社長:
「多くの関係者の皆さまに多大なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした」

 豊田自動織機は、既に明らかにしていたフォークリフト用エンジンの性能試験の不正に加え、トヨタの自動車で使われるディーゼルエンジンの試験でも不正があったと発表しました。

「ハイエース」や「ランドクルーザー」に搭載されるエンジン3機種の試験で、燃料の噴射量を不正に調整し、出力などのデータを実際より見栄えの良い数値にし提出していたということです。

 トヨタはこの不正を「メーカーとしての根本を揺るがす事態と大変重く受け止める」として、このエンジンを使う国内向け6車種・世界では10車種の出荷停止を決めました。

 また豊田自動織機は、フォークリフトや建設機械向けでも新たにエンジン7機種の不正が見つかったとしています。

 トヨタグループではダイハツでも衝突試験などを巡る不正が明らかになり、全車種の生産を停止しています。

【動画で見る】データを“見栄え良い数値”に…豊田自動織機がランクル等のエンジン試験で不正 トヨタは一部車種の出荷停止決定