名古屋市教育委員会が毎年、市内の教員団体から校長を推薦する名簿と合わせて、年間で総額200万円以上の金品を受け取っていたことがわかりました。

 市教委によりますと、教員の人事を担当する教職員課は毎年夏ごろ、校長会など80以上の教員団体から次年度の校長を推薦する教員名簿を受け取り、総額200万円以上の金品も受け取っていたということです。

 2023年度は、86の教員団体が推薦名簿を渡し、このうち少なくとも半数以上の団体が、5000円から3万円ほどの現金や商品券を手渡ししていたということです。

 金品は、人事業務を行う際の飲食代などに使われていて、教職員課は市の聞き取りに対し、「激励費として受け止めていて人事に反映されることはない」と話しています。

河村たかし市長:
「子供のための学校じゃなくて、内部で上手に出世する一部の教員のための学校になってしまう。裏切りは絶対許さない」

 金品の受け取りは、少なくとも20年以上前から続いていた可能性があり、今後は第三者を含む委員会を設置して調査を進めるということです。

【動画を見る】“校長を推薦する名簿”と合わせ…名古屋市教委が教員団体から毎年200万円超の金品受領「人事に反映ない」