名古屋市千種区の東山動植物園で生まれ育った国内最高齢のスマトラオランウータンが3月14日、天国に旅立ちました。

 スマトラオランウータンのメス「ネオ」は、1970年に東山動植物園で産まれた54歳。どの職員よりも長い年月を園で過ごし、ペットボトルのフタを自分で開けるといった賢さや、その落ち着いた雰囲気で人気を集めていました。

 東山動植物園によりますと、ネオは2023年8月ごろから歯の痛みで食欲が低下し抗生剤などの治療を受けていましたが、14日午後、寝室で動かなくなっているのを飼育員が発見しました。

 死因は腫瘍からなる多臓器不全で、人間でいうと約90歳でした。

 東山動植物園では16日から24日まで、スマトラオランウータン舎内に献花台を設けることにしています。

【動画で見る】人間だと約90歳…国内最高齢54歳のスマトラオランウータン「ネオ」死ぬ 去年から歯の痛みで食欲低下