JR東海が開いた記者会見で、リニア中央新幹線について静岡県以外でも工事の遅れが明らかになりました。

JR東海の澤田尚夫常務:
「会社のコメントというか、私は非常に驚きましたね。私だけではなく社員の中でも驚いたという声が一番あります」

 JR東海は4月4日、静岡県静岡市で記者会見を開き、リニア着工に反対していた川勝知事の突然の辞意表明について、改めて「コメントする立場にない」としました。

 甲府市に建設する「山梨県駅」について、地質が悪く設計に時間がかかるなどして、2031年中に工事が完了する見込みとなったと明らかにしました。

 長野県内の高架橋の工事の完了も31年中を見込み、26年11月までとしていた長野工区のトンネル工事についても「工期的には厳しくなっている」と認めました。

 会見では、静岡県内の工事が順調に進んでいても2027年の開業はできなかったのではないかと質問が出ましたが「仮の質問には答えられない」と繰り返しました。

 その上で「開業時期に直接影響するのは静岡工区」とし、着工に向けて真摯に取り組むと強調しました。

【動画で見る】静岡工区以外でも“遅れ”…リニア「山梨県駅」の工事完了が2031年中となる見込み 長野県内の高架橋工事も