
名古屋市で2月3日から、職員に年間を通じて軽装での勤務を推奨する取り組みが始まりました。働き方改革のほか、就職を目指す学生へのアピールの狙いもあるようです。
3日に行われた記者会見、名古屋市の広沢市長はいつものスーツ姿ではなく、シャツの上にカジュアルなグレーのニットを着て登場しました。
広沢名古屋市長:
「年間を通じて軽装での勤務を推奨する取り組みを開始いたします」
これは名古屋市で新たに始まった働き方改革の一つで、緑区役所でもチェックのシャツや薄手のダウン、パーカーを羽織った職員もいます。
名古屋市では毎年5月から10月ごろにかけて、冷房の設定温度を上げノーネクタイ・半袖シャツなどで勤務する「エコ・スタイル運動」が定着していますが、3日からは年間を通じて職員に軽装での勤務を推奨します。
緑区役所では、1月まで男性の7割以上がネクタイをつけていましたが、2月3日は1割ほどと、早くも職場の雰囲気に変化が出ていました。
緑区役所の小川勉総務課長:
「今日はニットのシャツを着て、靴もちょっとスニーカーっぽい靴にさせていただいて。通勤距離が長いですので、駅から歩くのも今日は楽でした」
この軽装勤務の狙いは、学生や転職希望者へのアピールです。
自由な働き方が広がり、一般の企業では服装にとどまらず髪の色まで自由というところも増えてきています。
名古屋市ではこれまでもスーツやネクタイ着用がルールだったわけではありませんが、これを機にお堅いイメージからの脱却を図ります。
区役所を訪れた市民には概ね好評のようです。
名古屋市民:
「動きやすい格好がいいかなと思う」
別の名古屋市民:
「堅苦しくないので、聞きやすかったりとかはあると思います」
一方、ニット姿の広沢市長は…。
広沢名古屋市長:
「今日も実は後で式典等がありますので、そういう場合はネクタイをしてジャケットを着て。市民の方や周りの方の反応を聞いてみながら、ここまではいいかなというラインができてくるのではないかなと考えています」
【動画で見る】おカタいイメージの脱却図る…名古屋市が『通年での軽装勤務』職員への推奨開始 狙いは就活生等へのアピール