岐阜県土岐市の核融合科学研究所で「夢のエネルギー」実現に向けた、重要な試験が始まります。

 核融合科学研究所に2025年3月3日、高さおよそ2メートル、幅4メートルの「ブランケット」と呼ばれる装置が運び込まれました。

「ブランケット」は、海水などに大量に含まれる重水素から、大きなエネルギーを取り出す、「核融合炉」の実用化に取り組むスタートアップ企業・ヘリカルフュージョンが開発しました。

 核融合の反応で飛び出す中性子を熱に変える重要な部分で、内部に高温にした液体の金属を循環させることで、装置の耐久性を高められるとしています。

 ヘリカルフュージョンは、2024年から核融合科学研究所と共同研究をしていて、2034年までに実際に発電を行う実証炉の開発を目指しています。

【動画で見る】夢のエネルギー実現へ 核融合炉の試験装置を搬入 スタートアップ企業が手掛け2034年までに実証炉の開発目指す