東海テレビ放送の調査委員会は24日、会長が元派遣社員にセクハラをした疑いがあるなどとした週刊誌の報道について、セクハラの認定はせず、「行動が極めて不適切であった」などとする報告書を公表しました。

 11月発売の「週刊新潮」は東海テレビの小島浩資会長について、会食中に元派遣社員の女性にキスをさせるなどのセクハラをした疑いがあると報じたほか、スポンサーとの会食に女性アナウンサーを接待要員として駆り出したなどと指摘していました。

 弁護士らで構成する調査委員会は24日夕方にホームページで報告書を公表し、セクハラ疑惑については元派遣社員の女性への聞き取り調査などから「セクハラに該当する言動をしていたとは言えない」としました。

 その上で、「写真が撮られるような行動それ自体が極めて不適切なものであった」などと指摘しました。

 また、スポンサーとの会食については、女性アナウンサーの説明などから「接待要員として駆り出した事案ではない」と結論付けています。

 一方、報告書で調査委員会は、東海テレビに対し今後、定期的に全社アンケートを行い、ハラスメントの有無についてモニタリングし公表するとともに既存の内部通報制度の周知を提言しています。