“政界の縮図”の激戦区に…衆院選『愛知10区』前職3人に新人が加わり5人が激突
今回の衆院選で、一宮市と岩倉市の『愛知10区』が注目の選挙区となっています。前回は、162票差という大激戦を制して当時立憲の藤原さんが当選し、自民の若山さん、維新の杉本さんも比例復活しています。
今回は国民の新人・三嶋さんと参政の新人・山内さんも加わり、5人の激戦区となっています。
■自民・若山氏 秘策は『グータッチ』
自民の前職・若山慎司さん(52)。公明の連立離脱に、中道結党で、前回1万票以上あったとみられる公明票は今回見込めない展開に。
自民・前 若山慎司氏:
「今回は私単独、『自民党公認のみ』でこの選挙を戦っておりますので」
挽回の秘策は『グータッチ』。目標は選挙期間中に1万人で、失った票を拳で取り返します。
高市早苗首相(2月1日):
「信じて信じて、若山さんを信じていたら、『しんじ“で”よかった』と」
高市総理も応援に駆け付け、内閣で外国人問題などの政策を担当する若山さんの実績をアピール、選挙区での初勝利を目指します。
自民・前 若山慎司氏:
「ぜひ勝たせていただきたいと思っていますので。私という人間を信じていただけるかどうか」
■維新・杉本氏
維新・前 杉本和巳氏:
「高市総理が改革を進めていくには、誰と進めていくのがいいんだろうか。維新と進めていくのがいいんです。そして維新の杉本と進めるからこそ、食品消費税ゼロが勝ち取れると思っております」
維新の前職・杉本和巳さん(65)は、「高市内閣の改革には維新が不可欠」と訴えます。しかし今回は、その高市内閣で政務官を務める自民・若山さんとの与党同士の争いに。
維新・藤田文武共同代表:
「経験あるこの杉本和巳さんを、何とか皆さんの手でもう一度」
愛知で5つある自民と維新の競合区ですが、当選5期のベテラン・杉本さんのもとには、維新の幹部が続々と応援に入ります。
維新・前原誠司前共同代表:
「本気でやろうとしていますよ、高市さんは」
“高市旋風”を乗りこなせるのか、あおられるのか…。維新の実行力を訴え、与党対決を制する構えです。
維新・前 杉本和巳氏:
「給食無料化、高校無償化、電気ガス代を下げた。その実行力を今訴えようと」
■中道・藤原氏 “モデルチェンジ”で連覇目指す
ポスターに貼られた落書きは、立憲“共産”党。中道の前職・藤原規真さん(47)は前回、所属した立憲党本部の反対を押し切り、共産・社民などと地元で野党共闘を勝手に組み、激戦・10区を勝ち抜きました。しかし今回は…。
中道・前 藤原規真氏:
「中道改革連合の公認で、この愛知10区から立候補する運びとなりました」
共産や社民から支援を受けた前回とは一転、かつての与党・公明との新党に合流を決断。支援を受けます。
公明・安江伸夫前参院議員:
「(前回)藤原先生と私たち公明党は敵味方で戦った。今は『中道』という同じ旗の下に、団結して共に戦う同志であると」
中道・前 藤原規真氏:
「自民党のめちゃくちゃな政治、横暴ぶり。こんな政治を終わらせるためには、大同団結して束になってかかっていくしかないんだ」
政権批判票のより大きな受け皿となることを目指し、モデルチェンジで、選挙区2連勝を狙います。
■国民・三嶋氏 課題は「知名度」
国民の新人・三嶋竜平さん(47)は、全トヨタ労連をはじめ、多くの労働組合のバックアップを受けて戦いますが、課題は「知名度」。立候補を表明したのは公示日4日前で、名前の浸透に力を注ぎます。
国民・玉木雄一郎代表:
「中小企業とか現場にしっかり向き合ってきたから、私たちがやろうとしていることとぴったり合ったので、この人はね、いい政治家になりますよ」
玉木代表も太鼓判。広島で中小企業の経営支援に6年間携わってきた経験を武器に、「もっと手取りを増やす」政策を訴えます。
国民・新 三嶋竜平氏:
「額に汗して働く人が、働くやりがいとともに所得も増えていく、もっと手取りを増やす、そして中小企業や小規模事業者ももっともうかる、そんな地域経済を作っていきたい」
■参政・山内氏 安定を捨てて挑む
参政・新 山内遼平氏:
「日本を立て直すなら今のうち、『今のうち山内』」
参政の新人・山内遼平さん(29)。消費税やインボイス制度の段階的廃止などを訴える演説を終えて駆け寄ったのは、山内さんが卒業した京都大学の同級生のもとです。演説の予告を聞きつけて、駆け付けました。
大学の同級生:
「非常に真面目な方で。もし当選となったら、一生懸命やる姿勢はあると思います」
サラリーマンの安定を捨てて、29歳が挑みます。
5人が火花を散らす真冬の決戦。衆院選の投開票は2月8日です。