岐阜県可児市の「大王製紙」の工場で6人が搬送され、このうち1人が一時、意識不明の重体となりました。

 10日午前9時50分ごろ、可児市土田にある大王製紙可児工場で、「2人の男性が何らかのガスを吸い、意識が朦朧となった」と従業員から119番通報がありました。

 消防と警察によりますと、24歳から66歳の男性作業員ら6人が救急搬送され、このうち66歳の男性が意識不明の重体となりましたが、意識を回復したということです。

工場の関係者:
「救急車が5~6台来ていた。その時は何も分からない状態で、ワタワタしていた。『きょう説明会があるから来て』と言われて、今行こうかなという感じ」

 大王製紙によりますと、この工場ではトイレットペーパーなど紙製品を製造していて、搬送された6人は社員ではなく、いずれも工場内の修理に訪れていた協力会社の作業員でした。

 警察によりますと、午前9時から、作業員3人が一酸化炭素を送るバルブの交換などを行っていました。

 その後、1人が現場を離れ、工場内の点検を行い戻ってきたところ、作業に当たっていた2人が倒れているのを発見。他の作業員ら3人に助けを求め、救助に当たったということです。

 工場内では普段、パイプラインで供給されている一酸化炭素を燃焼し、湿った石灰を乾燥させる工程が行われていますが、10日はバルブ交換のため稼働していませんでした。

 現場は日常的に人の出入りがない建物で、何らかの原因で一酸化炭素が漏れたとみられ、警察と消防は事故の経緯を詳しく調べています。

 大王製紙は「現在原因を調査中で、詳細を確認して今後対応していく」とコメントしています。