残り10日程…菅総理の「7月一杯でワクチン接種5割」は可能なのか 自治体担当者から漏れる“ホンネ”
菅総理は17日に出演したテレビ番組で、ワクチンの1回目接種について「7月一杯で国民の『5割』まで到達させたい」と話しました。
19日時点の官邸のまとめでは、国民全体の33.5%が1回目の接種を終えたとしています。これは医療従事者への接種も含んだ数字です。
残り10日ほどで5割に…という見通しです。
菅総理はこれまでも、1回目の接種を受けた人が4割を超えると感染者が減少傾向になるとしていました。それを踏まえた発言とみられますが、ワクチンの供給不足を多くの自治体が訴えていて、東海3県の見通しを聞いてみました。
まず、愛知・岐阜・三重それぞれの接種率です。19日時点で全人口のうち愛知30.7%、岐阜37.6%、三重34.9%の人が1回目の接種を終えています。「5割」とはまだ開きがあります。
7月中に5割に到達することは可能かどうかをそれぞれの担当者に聞きました。
【愛知県の担当者】
・今月のワクチン供給量は希望していた量の3割強。
・供給遅れから集団接種の計画を変更または変更予定の自治体が半数以上。
→ワクチンの安定供給がないと不可能では?
【岐阜県の担当者】
・供給量は希望の半分程度。
・今月末までに「高齢者への接種」を終える計画で進めていた
→急に「5割」といわれても…と困惑。
【三重県の担当者】
・供給量は希望の半分。
・1週間に人口の4%に接種するペースなので2週間なら8%
→ちょっと無理がある。
「5割」はあくまで「見通し」とされていますが、実際に接種を担う自治体にとっては、現実的とは言えないようです。
副反応の報告にも違いが…コロナワクチン「ファイザー」と「モデルナ」同じタイプでも異なる様々なデータ