新型コロナウイルスの感染は東海3県でも急拡大しています。お盆を挟んで3県の対策はどうなるのか。12日に開かれた3県知事会議や、取材による情報をもとにまとめました。

 3県知事の共同メッセージとして確認されたのが「県境を越える移動の自粛」。特にお盆期間中の移動や会食については自粛してほしいと発信しています。

 まん延防止措置が適用されている愛知県では、名古屋市を中心に12の市町村が措置の対象地域になっていますが、12日の3県会議では三重県の鈴木知事から大村知事に「対象を拡大したり、政府に違う要請をしたりすることはありますか?」と質問がありました。

 これに対し大村知事は「拡大になると思うが、対象地域は検討したい」と答え、お盆明けの感染状況を見て、対象地域拡大の判断をする意向を示しました。

「違う要請」については、今のところまん延防止措置の中で対応し、感染が止まらなければ厳しい措置も視野に入るとしています。

 岐阜県です。岐阜県は13日午後7時半から専門家会議を開いて、県独自の「非常事態宣言」について検討することになっています。

 時短については、効果を検証しながら判断すると古田知事は話しています。そして政府と連携するまん延防止措置の要請に関しては、「岐阜県の感染者は人口に占める割合で少ないほうから10番目くらい」と記者団に話していて、要請には慎重な姿勢です。

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 三重県は14日から8月31日まで、飲食店に対して県内全域で午後8時までの時短を要請します。県が独自に実施する要請で、協力金も支払われます。

 まん延防止措置についても、三重県は「適用について政府と協議」を進めていて、13日夜開かれる県の有識者会議で最終的に要請の判断をすることになっています。

 三重県の鈴木知事はまん延防止措置について「適用してもらう必要性が高い」と話していて、他府県の状況も見ながら積極的に感染対策を強化する考えを示しています。