
三重県鈴鹿市に、アナゴ料理の専門店があります。この店の自慢は、ほとんど流通していない生きたままのアナゴを刺身にした珍しい薄造りです。
■珍しい穴子の刺身が食べられる

昔からアナゴが有名な三重県鈴鹿市の東端の海に面した伊勢若松地区に、アナゴ料理の店「海の幸 魚長」はあります。
【画像15枚で見る】アナゴが好き過ぎて歌まで作った店主が腕を振るうアナゴの「刺身」に「天丼」

店の前には、この店の社員寮「メゾンあなご」があります。

200年以上の歴史がある伊勢若松のアナゴ漁ですが、近年は不漁続きで獲れなくなってしまったといいます。そのため、今では長崎や対馬から取り寄せています。

専門店ならではの料理が、旬のアナゴを刺身にした「穴子薄造り(中)」(1350円)です。アナゴは劣化が早いため、生きた状態でないと調理ができない刺身。

フグのてっさのようなコリコリとした食感が楽しめる逸品です。
反り返ったアナゴを一本まるまる揚げた「あなご一本天丼」(1300円)。

ふっくらとした柔らかい身が楽しめます。
■♪キュッキュニュルニュルはじめまして…好き過ぎて歌まで作った店主

アナゴが大好きな店主は、「歌」まで作っていました。
店主:
「私が作詞をして。『♪キュッキュニュルニュルはじめまして、私はパワフルアナゴ!』って始まる」

店主が自ら作詞をした可愛らしい曲調のアナゴソング「あなごの穴」(1998年)は、遠い海から旅してやって来るアナゴの生態を、明るいリズムにのせて歌い上げます。当時、地元の保育園児にも歌ってもらったといいます。
店主:
「いろんなイベントやって。それでアナゴを使ってもらうお店を増やしていったんだけど」
アナゴ好きが高じて歌まで作ってしまった店主が作る、旬のアナゴの刺身や天丼が自慢のお店です。