新型コロナのワクチン接種が進み、愛知県でも2回目の接種率が50%を超えています。こうした中、最近では「ワクチンを打ちました」ということを、企業や店がアピールする動きが拡がっています。

 名古屋市熱田区の名古屋国際会議場。名古屋市が運営する2カ所目の大規模接種会場として開設され、初日の23日はおよそ500人が接種を受けました。

 愛知県の2回目接種率は、22日時点ですでに50%超。今後さらに接種が進むと見込まれる中、今各地である動きが広がっています。

 岐阜県下呂市の道の駅。のぼりには大きな文字で「スタッフ全員ワクチン接種済み」の文字が…。8月までに希望者への接種が終わったため、来場客へのアピールを始めました。

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かれんの代表取締役:
「お客さまにしっかり分かっていただけるように、ここの施設を安心・安全に使っていただけるように旗を設置しました」

 また名古屋市のタクシー会社では、客が乗り降りする後部座席横の窓に「接種済み」ステッカーを貼ってアピール。

乗務員:
「(お客さんが)ステッカーを見られて『これからまた、第一さんの車を利用したい。安心だから』という声は聞いてますね」

Q.お客さんから「ワクチンを2回打った証明書を見せて」と言われることは?

乗務員:
「あります。われわれ、ワクチン接種証も持っておりますので」

 車内という狭い空間では、接種済みのドライバーを望む乗客もいるようで、9月にステッカーを導入してからは、接種済みドライバーを指名する予約も。ドライバーの接種を乗客の「安心」に変えようという狙いです。

鯱第一交通のエリアマネージャー:
「ホテル業界とかは、2回接種したお客さまは何割引きかというサービスもございます。タクシーに関しましては、認可運賃制で上限・下限はありますが、申請した料金しか適用できませんので、コロナ禍でさらにお客さまに安心してお乗りいただける環境を提供したいと思い、ステッカーを作りました」

 名古屋市昭和区の理髪店でも、店の入口に「接種済み」のポスター。愛知県内の理髪店が加盟する県の理容組合が作成したもので、接種を終えた加盟店が自由に使用できます。

愛知県理容組合の副理事長:
「口だけではなく、お客さまに見ていただきながら「ここはそういうことに気を付けてもらっているな」と少しでもお伝えしたい」

 客の近くで長時間接することが多い理髪店。感染拡大で一時、客足が遠のきましたが、不安を取り除き気持ちよく来店してもらうため、接種済みということを見える形でアピールします。

常連客:
「ここに来てお話するのが、一つ楽しみで来ているのはあります。安心して来れるのが一番だと思います」

愛知県理容組合の副理事長:
「少しでもお客さまにお知らせをしたいなと思って。安心して来ていただけるお店じゃないと、お客さまも嫌ですからね」