10月1日、およそ1カ月ぶりに緊急事態宣言が解除されます。解除後の生活の変化について取材しました。

 まずは飲食店について、愛知県は宣言解除後の10月1日から10月17日まで、県独自の「厳重警戒措置」に移行します。

 県内全域で酒の提供が可能となりますが、期間中は午後7時半までの提供で、営業時間は引き続き午後8時までです。

 ただし、感染対策がとられていると県のお墨付きをもらった「ニューあいちスタンダード」、通称「あいスタ認証」の店では、酒の提供は午後8時まで、営業時間は午後9時まで認められます。

 岐阜県では酒の提供はOKになりますが、エリアによって制限があります。岐阜市・大垣市など愛知県に近い8の市町の店では、午後8時までの時短を要請し、酒の提供時間も午後7時までとします。

 愛知と同様、県の認証店では、1時間ずつ延長が認められます。期間は10月1日から10月14日までです。

 三重県は県内全域で酒の提供はOKとなりますが、津市・四日市市・鈴鹿市・亀山市では、午後8時までの時短を要請します。ただし、県の認証制度「あんしんみえリア」の飲食店では、営業時間が午後9時まで延長できます。

10月1日から独自の“厳重警戒措置”に…愛知県知事「リバウンドに備え感染対策の徹底を」時短要請は継続

 学校の対応は各自治体で異なるため、名古屋市・岐阜市・津市を取材しました。

 授業はいずれも短縮やオンラインはやめ、「通常授業」に戻ります。津市ではほとんどの学校ですでに通常授業です。

「原則中止」だった部活動も再開されますが、対外的な練習試合などは、名古屋市は当面自粛、岐阜市は原則なし、津市は段階的に緩和していくとしています。

 また運動会もできるようになり、地域の来賓などは招きませんが、保護者の来校のみ認められるそうです。

 修学旅行も、感染対策の徹底は前提ですが実施は可能です。ただし、岐阜市では「10月15日以降」、津市では小学校は「県内」、中学校は「『宣言』地域以外で」という条件付きです。

 イベントの入場制限については、「収容率50%で上限5000人」だったのが、「(収容率50%で)上限1万人」に緩和されます。

 開催時間は、愛知県では「午後8時まで」を「午後9時まで」に緩和。岐阜県と三重県では「午後9時まで」だった制限がなくなります。

 愛知県では新たな取り組みも始まる見通しです。西村経済再生担当大臣が28日、10月6日に愛知県の豊田スタジアムで開かれるJリーグのルヴァンカップ・名古屋グランパス対FC東京の試合で、実証実験をする方向で調整していると明らかにしました。

 この実証実験は、上限1万人の観客とは別に「ワクチンの2回接種証明」もしくは「陰性証明」を提示した人であれば試合を観戦できるとし、1万人という観客数の制限をさらに緩和できるというものです。