来年のカレンダー。今回もユニークなものが登場していますが、最近はちょっと、その需要に変化が起きています。

およそ1200種類ものカレンダーを扱う東急ハンズ名古屋店。今年も残すところ1か月。店頭には来年のカレンダーがズラリ。しかし、最近では…。

20代の男性:
「(Q.カレンダー買いますか?)買わないですね。携帯で見ます。実家にはあるんですけど、自分の一人暮らしの部屋にはないです」

20代の女性:
「わざわざ買わないですね。スマートフォンのアプリで全部見ちゃうので」

 特にデジタルネイティブの若い世代では、スマートフォンをカレンダー代わりにするという人が急増。需要には陰りが見え始めています。

 名古屋市東区の「長屋印刷」。この時期は毎年、企業などからカレンダーの印刷注文が入る書き入れ時でしたが…。

長屋印刷の担当者:
「10年くらい前までは、夏の終わりごろから沢山カレンダーの印刷の仕事が入っていたんですけど、最近だとカレンダーを印刷する部署も閉鎖してしまって、カレンダーの仕事もどんどん減ってきていますね」

 10年ほど前まではおよそ5万部あった受注が、ここ数年は10分の1に。さらに去年からは…。

長屋印刷の担当者:
「2020年くらいからコロナの影響がありまして、2割減くらいで(企業の)得意先にあいさつ回りをすること自体が減ってしまって」

 年末に、営業マンが自社のカレンダーを持って挨拶に回る取引先への「カレンダー配り」が、新型コロナの影響で取りやめになったことも響いたといいます。

 デジタル化やコロナの影響も受けるカレンダー。それでも、需要回復をねらい趣向をこらした商品が続々登場。

 日本伝統の「色」をまとめた日めくりタイプ。

かける順番で温かさに違い…羽毛布団と毛布『どちらが上か』より温かくしたい場合は“意外な裏ワザ”も

 季節に合わせ毎日異なる「365色」の中から、お気に入りを見つけるのが楽しみになりそうです。

「貯金箱付き」は、カレンダーで指定された通り毎日コツコツお金を入れていけば、1年後には10万円が貯金できるというもの。

東急ハンズ名古屋店の担当者:
「スマホも持ち歩けて便利なんですけど、紙に家族の予定を書き込めば全員で見る事もできますし、お部屋のインテリアとしてという意味合いもカレンダー高いと思いますので」

 来年のカレンダー、みなさんはどうしますか?