
東海地方では比較的温かい日が続いていますが、暦の上では雪が降り始めるといわれる「小雪(しょうせつ)」(11月22日~12月6日)に入りました。そろそろ雪の便りが届くころですが、今年はまだのようです。そこで、岐阜を北上し奥飛騨へ雪を探しに行きました。
■暦の上では雪が降りはじめる「小雪」に…雪を求めて岐阜・奥飛騨温泉郷へ

雪を求めて名古屋から車で3時間、岐阜県高山市にある奥飛騨温泉郷「平湯(ひらゆ)温泉」へ。11月も半ばの平湯温泉は、紅葉も既に終わりそろそろ雪がチラつき始めてもおかしくない時季ですが、周りの山にもまだ雪は見られません…。
【画像20枚で見る】名古屋から雪を求めて岐阜を北上 標高2156mまで行きやっと見られた銀世界

豪雪地帯である奥飛騨温泉郷の平湯温泉では、真冬になると滝が凍りライトアップされるイベントも開催されますが、今は雪はおろか氷も見ることができません。

そこで、更に北にある奥飛騨温泉郷「福地(ふくじ)温泉」へ。標高1000メートルの山間に十数軒の宿が軒を連ねる静かな温泉街です。

温泉街の朝市に行ってみると、大きなシイタケに赤かぶ、柿など冬の訪れを感じさせる野菜や果物が並びます。お店の人に、雪について伺うと…。

お店の男性:
「3日ぐらい前に平湯で降りましたけど、溶けたかな…。それかロープウェイ上るかですよ。山頂駅なら、平湯よりはるかに高いので…」
「新穂高ロープウェイ」の山頂がこの辺りでは最も早く雪が降るため、一番可能性が高いといいます。
■ロープウェイで標高2000メートルの世界へ…一面に広がる銀世界

福地温泉から車で10分の「新穂高ロープウェイ」へ。標高差1000メートル・全長3キロをゴンドラで結ぶ日本で唯一の2階建てロープウェイで、山頂を目指します。どんな景色が広がっているのでしょうか。

ロープウェイで上がること7分…。車窓から見える北アルプス「西穂高岳」の山肌には、白い雪が見えました。

山頂の駅に到着。降りてみると、気温は0度。急に寒さを感じます。展望台に出ると、そこには標高2156メートル・北アルプスの山々が360度のパノラマで広がっていました。そして、展望台の周りは一面銀世界です。

暦の上では雪が降りはじめるといわれる「小雪」に、岐阜県高山市の「新穂高ロープウェイ」で山頂の駅まで上ってみると、白銀の世界が広がっていました。