名古屋名物の和菓子「納屋橋まんじゅう」で唯一販売を続けていた店舗が、10日で休業することになりました。

 10日朝、多くの人が列を作っていたのは、名古屋市中区の大須商店街にある「納屋橋饅頭万松庵」。

 薄皮でこしあんを包んだ「納屋橋まんじゅう」は、名古屋名物として明治時代からおよそ150年もの間愛されてきました。

老朽化で本社と工場取り壊しへ…名古屋銘菓『納屋橋まんじゅう』1/10を最後に製造・販売中止に

 老朽化のため工場の取り壊しが決まり、店舗も10日で休業に。全ての商品の販売が中止されることになり、多くのファンが詰めかけました。

先頭の女性:
「(Q.何時から並んでいる?)6時半です。昨日来たけど買えなかったから、今日は絶対にと思って来ました」

60代女性:
「ちょっと寂しいですね。小さいときから慣れ親しんだお饅頭だったので。主人の御仏前にお供えするのが今回最後になってしまうので、なんとしても今日は購入したいなと思って来ました」

 開店から3時間半後に完売。

最後に購入した男性:
「お茶飲みながら、最後だなと思って味わって食べます。近いうちに再開してもらうことを願っております」

 営業再開のメドはたっていませんが、納屋橋饅頭の担当者は「廃業ではなく、再開に向けて検討していきたい」と話しています。