新型コロナの影響で結婚式の延期が相次いでいますが、プロポーズを豪華に演出する人が増えています。名古屋にあるホテルを取材すると、スイートルームやチャペルで一生心に残るプロポーズをする人たちの姿がありました。

■バルーンやキャンドルで彩られたホテルのスイートルームでのプロポーズ

 午後5時。名古屋駅南の笹島にある「ストリングスホテル名古屋」。

【画像20枚で見る】披露宴できない分派手に…ホテルで人気の『プロポーズ』食事後の女性に待っていた“サプライズ”

バルーンで彩られたスイートルームは、キャンドルや間接照明でロマンチックな雰囲気です。コロナ禍の今、客室でのプロポーズが人気だといいます。この日、ここで1人の男性が女性にサプライズのプロポーズをします。

彼女(26):
「(部屋に入り)え!わーすごいことになってる。きれい」

早速、彼氏が制作した2人の思い出のVTRを流します。そして、2人は向き合い…。

彼(25):
「お待たせしました。こんな俺ですけれど、結婚してください」

彼女:
「もう、びっくりしました。本当に」

彼:
「コロナで出かけたりできなかったけど、一緒にいて楽しいと思える時間がいっぱいあったので、それが一番決め手」

長引く自粛生活でも2人の時間が増え、結婚を決めたといいます。

■プロポーズに108本のバラを…ホテルのチャペルでプロポーズ

 こちらは、チャペルでプロポーズをする「チャペルdeプロポーズ」(9万8000円~)です。バックヤードではスタッフがサプライズ演出のための花束を準備。

この日プロポーズをする男性は、アメリカへの転勤が決まりプロポーズを決意。バラの花108本で、「永遠(とわ)」の愛を誓います。貸し切りのチャペルに彼女を呼び出し…。

彼(27):
「改めて、今日まで楽しくて幸せな日々をありがとうございます。これ受け取ってください」

彼女(25):
「ありがとうございます。おおすごい…」

彼氏:
「おじいちゃんおばあちゃんになっても、隣でいつも手を繋いで一緒に居られるような家庭を築きたいです。俺が一生幸せにします」

彼女:
「よろしくお願いします!」

驚きの108本のバラを受け取る彼女…。

彼女:
「愛(花束)が重たくて。バラ見てどういうことって思って…」

■披露宴ができない分派手に…プロポーズを豪華に演出する男性

 愛知県安城市出身の高浜大河さん(24)さんは、プロポーズの2週間前に、準備のためホテルを訪れました。

高浜さん:
「指輪を渡そうかなと…。(花は)渡すなら赤かな」

プロポーズの演出を、専属のプランナーに相談します。

高浜さん:
「サプライズできたらなと。チャペルとかで、急に呼び出してやったら面白いかなって」

プロポーズプランナーの女性:
「お相手様、気付かれてなさそうでした?」

高浜さん:
「ご飯食べたいねって調べるフリして。『鉄板焼き食べたいな』みたいな。『ここどう?』みたいな…」

コロナの影響で、結婚式は9割以上が延期になっていますが、毎月、プロポーズの依頼が増加しています。披露宴ができないぶん、プロポーズを豪華に、派手にしたいという男性が増えています。

 高浜さんは、チャペルを下見。当日は、ホテルのレストランで夕食した後に、貸し切りのこのチャペルでプロポーズをします。

高浜さん:
「あと2週間あるのに、めちゃくちゃ緊張しますね」

 高浜さんと交際中の村田悠佳さん(24)は、大学時代の同級生。LINEの写真で一目ぼれした高浜さんからのアプローチで交際が始まり、4年が経ちます。

結婚はコロナ収束後に考えていましたが、彼女の友達が次々とプロポーズされたことを聞いて決意しました。指輪も準備。残すはプロポーズの言葉です。

高浜さん:
「手紙書いた方がいいのかな。どうしようかなって…」

■結婚式ができなくてもプロポーズを一生の思い出に…いよいよサプライズ・プロポーズ

 午後7時半。プロポーズ当日。

まずは、ホテルのレストランでディナー。伊勢エビや黒毛和牛などの鉄板焼きフルコース(料金に含む)です。

そして専属プランナーが動きます。高浜さんを先にチャペルへ。

高浜さん:
「(料理を)味わうどころじゃなかった…」

いよいよ、プロポーズのとき…。悠佳さんがチャペルへとやって来ます。

高浜さん:
「悠佳のために、とっておきのサプライズができたらいいなと思って、この場をお借りしました。コロナが収束したら、たくさん旅行に行って、おいしいものを食べて、思い出を作りましょう。僕が悠佳を支え続けます。そして、悠佳のその素敵な笑顔を僕が守り続けたいと思っています」

悠佳さん:
「ありがとう」

 指輪は、王子様スタイルで…。

高浜さん:
「結婚してください」

悠佳さん:
「お願いします」

 高浜さん、緊張の中のプロポーズ大成功です。

悠佳さん:
「緊張してびっくりして、嬉しかったです。いて当たり前の存在と思っていたので、一緒になれたらいいなって」

たとえ結婚式ができなくても、プロポーズを一生の思い出に…。コロナ禍の自粛生活で、大切な人を想う時間が増えています。