入学シーズンが近づく中、早くも来年の4月に向けた「ラン活」が過熱し始めています。

 先週できたばかりの、ジェイアール名古屋タカシマヤの特設売場にずらりと並んだランドセル、その数およそ550種類。

 子供達が背負うのは“来年の4月”です。

母親:
「(自分は)好きなのを選べなかったので、羨ましくて」

別の母親:
「気に入ったのがなくなっちゃうなと思って。今、ラン活がすごく早くなっていると聞いて」

 ラン活とは、来年新1年生になる我が子のランドセルを購入するため、情報を集めたり、お店を回ったりすることです。

【画像で見る】早くも来年4月向けの『ラン活』始まる ピークは5月のGWごろに

 一昔前は、ランドセル購入の時期は「お盆」が定番でしたが、今では5月のゴールデンウィークにピークを迎えます。

 また、かつては「男子は黒、女子は赤」が一般的でしたが、今では子供が好きな色を選ぶ時代。

 淡いラベンダーや水色などカラフルなものや、アクセントのカラーが入ったものに…。

 チャームなどを使いカスタマイズできるなど、よりどりみどりで、7万円ほどのランドセルが売れ筋です。

 今、各メーカーが力を入れるのが「軽いランドセル」です。一般的な重さは1.2キロから1.5キロといわれる中、このモデルは容量はそのまま、重さはなんと990グラム。

 軽いランドセルが人気な理由は、教科書の重量化です。小学生用の教科書のページ数は年々増えていて、それに伴い重さもこの15年でおよそ2倍に増加。

 また、今はタブレット端末の導入で荷物がさらに増え、子供への負担を心配する親が増えています。

母親:
「ありすぎて悩んでいます」

別の母親:
「本人が『これ!』っていうのがあれば決めていきたいなと思います」

「より良いものを」という親心が、ラン活をさらに過熱させています。