子供の笑顔のため戦う“悪役プロレスラー”…ひとり親家庭支援でチャリティー大会「皆さんはひとりじゃない」
子ども食堂やひとり親家庭を支援しようと3月、名古屋でチャリティープロレスが開かれました。主催したのは“悪役プロレスラー”。子供たちの笑顔のために戦いました。
リングの上で躍動するプロレスラー。応援するのは子供たちです。
名古屋市東区のスポーツセンターで開かれたのは、子ども食堂の利用者やひとり親家庭の子供を招いての「チャリティープロレス」。
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主催したのは「ヒデ久保田」こと久保田英裕さんです。
久保田さん:
「どうか今日は嫌なことも忘れて笑顔になって帰ってください」
久保田さん:
「昨年末にニュースでひとり親家庭の現状を見たときに、お母さんが『クリスマスプレゼントも買ってあげられない』というのを聞いて、何かしなきゃって思ったんです」
普段は東京のプロレス団体に所属し、ヒール役のプロレスラーとして活躍する久保田さん。ひとり親家庭のニュースに衝撃を受け、数日後には自宅のある名古屋の子ども食堂に通っていました。
週2回、みそ汁の配膳と食器洗いをしつつ子供とたくさん遊んでいます。
本職のプロレスでも子供たちを笑顔にしたいと考え、仲間のレスラーに呼びかけて今回のチャリティープロレスが実現しました。
パフォーマンスを魅せるレスラーに、場外で激しく乱闘する女子レスラーも。
それぞれの色で観客を沸かせます。そして最終試合、満を持して久保田さんが登場。
序盤は一方的に相手にやられる展開に。しかし激しく反撃すると、最後は見事勝利。
久保田さん:
「ひとり親でもいい、みなさんは独りじゃありません。これだけ多くの方がみなさんを見守ってくれています。苦しい時は、また俺が子ども食堂に行ってお手伝いします。いくらでも肩車してあげる!だからいつでも来い」
招待された子供:
「おもしろかった」
「いつもは優しいけど、今日だけちょっと怖かった」
招待客:
「一言で言うと感謝ですね。ここに来ているお父さんお母さんも励みになったと思うので、すごくありがたい企画だと思います」
久保田さん:
「今日がスタートだと思っているので、また2回、3回やっていきたいですし、もちろん子ども食堂も来週になったら普通にエプロンして行くと思うので、(今回が)ゴールじゃなくてスタートですね。この子たちが笑顔になればそれでいいです」
今回のチャリティープロレスは、子ども食堂の利用者やひとり親家庭の子どもたちが招待されましたが、一般客も3000円を支払って観戦することができました。
入場料はひとり親家庭を支援する名古屋の団体に寄付したり、市内の子ども食堂などへの食材費にも充てられたということです。