愛知県の新型コロナ感染者は、年代別では10歳未満が16.2%、そして3回目接種が始まった10代が15.6%、合わせると全体の3割超で、子供の割合が多くなっています。

 子供たちを感染リスクから守るにはワクチン接種も有効ですが、接種後の副反応などは気になります。

 感染症専門医で、愛知県がんセンター病院の伊東直哉医師に聞きました。

 子供が接種して副反応が出た場合、「心筋炎の報告は少なからずあるが、重篤な状態になるというものはほとんどない」としていて、むしろ感染による心筋炎の頻度の方が高いということです。

 また、接種するのをやめてその後感染してしまった場合、海外の報告では「脳に変化が生じ、様々な神経症状をもたらす」こともあるといい、「学習や認知機能に長く障害をきたす可能性があるので、長い目で見ると感染するデメリットは計り知れない」としています。

 ワクチンを接種したことによる「副反応」というデメリット、感染し「重い症状」や将来的に「後遺症」に悩むことになるデメリットなどを比べると「長い目で見ればワクチン接種はした方がいいのでは」という意見でした。

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