名古屋市東区の「文化のみち」は、名古屋の近代化の歴史を知ることができるエリアです。江戸時代には武家屋敷が並んでいたこの地域は、明治・大正になると成功した実業家が邸宅を構えるようになり、今もそのころの建造物が残っています。

■近代化を伝える歴史的建造物が点在…歴史感じるスポット「文化のみち」

 名古屋市東区にある「文化のみち」には、名古屋の近代化の歴史を伝える建造物などが残されています。

【画像8枚で見る】歴史感じられるスポット…名古屋の『文化のみち』明治・大正に成功した実業家の邸宅残る

江戸時代に中級武士の武家屋敷が置かれたこの地域の一つの区画は600坪前後あり、明治・大正時代になると成功した企業家が邸宅を構えるようになりました。

 トヨタ自動車の創業者・豊田佐吉の弟・佐助の元邸宅「旧豊田佐助邸」もあります。

豊田佐助は、1500人もの工員が働く紡織工場を営んでいた実業家で、その邸宅は洋館と和館がつながる外観が特徴。このつくりは大正時代のステータスだといいます。

「文化のみち」を散策すると、名古屋の近代化の歩みを感じることができます。