名古屋市千種区に2022年4月にオープンした「覚王山とんかつ わだ福」は、さっぱりとしたピンク色のとんかつが人気を呼んでいます。

名古屋市営地下鉄東山線・覚王山駅から徒歩10秒、2022年4月にオープンしたばかりの「覚王山とんかつ わだ福」。

　1番人気「上ヒレ御膳」は、淡い色の衣に包まれた豚肉の断面はピンク色。豚肉なのに大丈夫なのでしょうか。その調理工程を見せてもらいました。

　使う肉は「三元豚」を米油に3日間も漬けこみ、熟成させたものです。そうすることで肉のうまみが閉じ込められ、肉質が柔らかくなるといいます。

【画像で見る】ピンクの断面でも火はしっかり…元板前が開いた人気とんかつ店 独自考案の“低温揚げ”

　低糖質のパン粉をつけて揚げていきますが…。

覚王山とんかつ わだ福の店主：
「肉にストレス与えたくないので、一般的な温度よりは低いですね」

　一般的には160度くらいで揚げるところを、145度の低温で揚げるのが一番のポイント。ちなみに、ここで使っている油も米油です。

　通常の倍近く、6分かけてじっくりと両面を揚げればできあがりです。

女性客：
「すごい柔らかくておいしいです」

別の女性客：
「豚のようなにおいもしないし、お肉はやわらかいし美味しいです」

　見た目はレアのステーキのようですが、しっかりと火は通っています。

　この調理法は元板前の店主が考案。米油に漬け込み揚げることで、揚げ物なのにさっぱりとして胃もたれしにくく、大人向けのとんかつとして人気を呼んでいます。

　一口目は肉の甘みが際立つ岩塩と、わさびで食べるのがおススメです。他にも自家製粒マスタードなど「味変」も楽しむことができます。

　そして究極の「締め」は、ご飯にとんかつを一切れ乗せ、そこに濃厚な黄身が自慢の西尾産ブランド卵をいれた「とんかつ卵かけご飯」。食べ方も飽きが来ません。

店主：
「この地域に根差して、とにかく長く愛される店でありたいなと思っている」