愛知県犬山市は、国宝「犬山城」の城下町として栄えた町で、昔ながらの風情を残す人気の観光地です。最近では、飲食店が軒を連ねるお城へと続く通り沿いに続々と新しい店がオープンし、食べ歩きを楽しむ若者たちで賑わっています。

■遠方からもたくさんの観光客が…食べ歩きで人気の町「犬山」

 愛知県犬山市は、国宝「犬山城」の城下町として栄え、今も昔ながらの風情を残す人気の観光地です。

【画像20枚で見る】“国宝”の城下町に新グルメ続々…韓国発祥の人気スイーツ『クロッフル』や最新串グルメで旅気分

この日も、犬山城を目当てにたくさんの観光客で賑わっていました。

父親:
「この子がお城に興味があって名古屋城を見たけど、犬山城を見たいと…」

別の父親:
「娘が(犬山に)来たいと言ったから」

 そして、500メートルほどに様々な飲食店が軒を連ねる「本町通り」には、食べ歩きを楽しむ人たちが…。

女性客:
「少しずつ食べられるので、いろいろ食べられて楽しかった」

兵庫から来た女性:
「犬山を食べ歩きしたくて」

東京から来た女性:
「城下町が好きで、かわいいなって…。雑誌とかネットとかで見て」

愛知県内だけでなく、関東や関西などからもたくさんの人がやってきます。そんな若い人たちに人気の犬山には今、新しい店が続々とオープンしています。

■クロワッサン生地をハート形に成形…韓国発祥の人気スイーツ「クロッフル」

 城下町のメインストリートである本町通りから、細い路地を進んだところに、2022年3月にオープンした「ココロカンパニー」があります。

この店の看板メニューは、ハートの形をしたスイーツ「ハートロッフル」(1個560円~)です。

ココロカンパニーのオーナー:
「クロワッサンの生地を、ワッフルの機械で焼いたものが『クロッフル』。発祥は韓国」

「クロッフル」とは、クロワッサンとワッフルをかけ合わせた造語で、韓国で大ブレイクしている新しいタイプのスイーツです。

発酵バターを使ったコクのあるクロワッサン生地をハート形に成形し、ワッフルメーカーで5分ほど焼きます。焼きあがった生地に、チョコレートなどでデコレーションすれば完成。

外はサクサク、中はモッチリのこの新感覚のスイーツは、抹茶やストロベリーなど9種類の味が揃います。

女性客:
「クロワッサンとワッフルが混ざった感じ」

別の女性客:
「外はサクサクしていて、中はふんわりしてしっとり系」

 この店のもう一つの人気商品は、手作りの生地に餡を包んで蒸し上げた中華まんです。色々なものを食べ歩きする人のために、大きさは一口サイズにしました。

味は、豚肉を使った「豚籠包(とんろんぽう)」(1個120円)と、牛肉を使った「牛籠包(ぎゅうろんぽう)」(1個170円)の2種類。

モチモチの生地と肉のジューシーな味わいがたまりません。

■3色だんごや串に刺したわらび餅が人気…散策しながら楽しむ串グルメ

 食べ歩きしやすい串グルメは特に人気です。

2020年にオープンした「甘味処 あっぱれ本舗」で人気なのは、甘辛いタレをたっぷり浸した、きなこ、抹茶、ほうじ茶の「3種の和フォンデュだんご」(800円)。5色のあられのパリパリとした食感も楽しめます。

2022年2月にオープンした「ももたろう」で人気の「串わらび きな粉」(300円)と「串わらび 抹茶」(350円)は、モチっとした食感がクセになります。

 そのほか食肉卸が手掛ける「肉工房 美乃家(みのや)」の看板メニュー、「特選牛トロ握り」(2貫1000円)は、肉厚で脂のバランスも絶妙で、肉のうまみが堪能できます。

 街中には、着物姿で歩く若者たちの姿も…。手軽にレンタルでき、ヘアセットまでしてくれます。

愛知県西尾市から来た男性:
「いつも着ないので、新鮮な感じで楽しい」

着物姿で城下町を歩き、旅気分を満喫。

昔ながらの風情を残しつつ、新グルメの店が次々とオープンしている犬山の城下町は、若者たちで賑わっています。

犬山では、8月31日まで31種類の串グルメが楽しめるイベント「串物の町 犬山」を開催しています。郷土料理の「田楽」や「五平餅」などの伝統的な串料理から、意表をつく新たな串グルメが期間限定で楽しめます。