2026年の夏に開業が予定されている名古屋市中区栄の新しい「摩天楼」は、高さは地上およそ211メートル、栄のシンボル中部電力MIRAITOWERよりも高く、栄で1番大きな建築物となります。

 地下2階から地上4階は「商業ゾーン」。パルコが展開する高級路線の商業施設になる予定です。

 5階から9階には栄初進出のシネコン「TOHOシネマズ」が入ります。映画だけでなくコンサートや演劇、スポーツの生中継といった様々なエンターテインメントを上映する予定です。5階のロビーに隣接した広場も計画されています。

 12階から30階の中階層はオフィスフロアで、さらにその上41階まではアメリカのホテルグループ「ヒルトン」のラグジュアリーブランド『コンラッド名古屋』が開業を予定しています。客室の数は170室で、うち29室がスイートルームです。高級感あふれるレセプションロビーに、プール、ジム、ルーフトップバーも設けるということです。

 建設場所はまさに栄のど真ん中。ドン・キホーテ栄本店横の「ドン横」と呼ばれた広場も含まれていて、市営地下鉄「栄駅」に直結しています。

高級タワマン“爆売れ”でもオフィスに空室… コロナ時代の不動産事情 名古屋地区で今何が起きているのか

 栄地区は、今後も新たなビルが続々と計画されています。

 再来年の春には、ホテルやオフィスが入る「中日ビル」が地上33階建てに生まれ変わってオープンします。さらに名古屋栄三越も、地上34階建てという高層ビルへの建て替え構想が持ち上がっています。

 それから直近では、6月30日に「アーバンネット名古屋ネクスタビル」がオープンします。場所は桜通と久屋大通が交わるこの交差点の一角です。地上20階・地下1階建てで、スーパーやデリの販売店、それにベーカリーカフェなどが入ることになっています。