JR東海・特急ひだの新型車両がデビューしました。枕や布団などホテルの部屋や、名物菓子「ぴよりん」ともコラボしています。

 カメラのシャッター音が響く中、7月1日朝、JR名古屋駅のホームに入ってきたのは「特急ひだ」の新型車両『HC85系』。

 エンジンと蓄電池で走行するハイブリッド式で、二酸化炭素の排出量が旧型よりも約30%抑えられているなど、環境に配慮した作りになっているのが特徴です。

 車内は「和モダン」のテイストで統一。普通車は沿線の紅葉や祭りをイメージした赤とオレンジのグラデーションに。

【動画で見る】5日間限定の“ぴよりん”登場…特急ひだの新型車両「HC85系」デビュー スイーツやホテルで様々なコラボ

 グリーン車は新緑や清流をイメージした紫と緑のグラデーションとなっています。

 今回の大きなポイントがデッキ部分で、この地方の伝統工芸品が展示されています。

 ナノミュージアムと名付けられたこの展示スペースには、美濃市の「美濃和紙」や岐阜市の「岐阜団扇」、さらには高山市の「一位一刀彫」など沿線の伝統工芸品が飾られていて、車内で観光気分が味わえます。

 人気スイーツ「ぴよりん」ともコラボ。7月1日から5日間限定で「特急ひだぴよりん」が登場します。

 特急ひだのカラーとおそろいのオレンジの羽に、車掌をイメージした帽子を被った愛らしい姿。中のババロアには岐阜の名産、飛騨の風味豊かな牛乳と岐阜県産の桃ジャムで、さっぱりと仕上げられています。

 また、高山市の「ホテルアソシア高山リゾート」の部屋は枕や布団、クッションなど「特急ひだ」尽くしに。期間限定で特別ルームになっています。

 新型「ひだ」の写真が飾られているだけでなく、夕食も沿線の特産品を取り入れた豪華メニューになっています。高山の郷土料理「飛騨牛の朴葉味噌焼き」や「アユの塩焼き」など、東海地方のグルメを一度に味わえます。

 ホテルアソシア高山リゾートの担当者は、「列車で旅をして、ホテルの部屋でも旅気分を味わってほしい」と話しています。