夏になり気温が上がると、まずは熱中症への注意が必要ですが、もう一つ気を付けなければならないのが食中毒です。この時季の気温は、食中毒菌が活発に増殖すると言われています。光熱費の高騰で、食べ物を作り置きしようという方もいますが、その管理には特に気を配らなければなりません。

　暑い季節を迎え、元気を出そうとカレーを作って食べる方も多いのではないでしょうか。冬場の場合、作った鍋をコンロに置きっぱなしにして翌日も…ということもありますが、夏はとても危険です。

　食中毒菌は、37度前後の温度で最も活発に増殖するようになります。ちょうど、今の時季から夏場までの季節の気温です。コンロに置きっぱなしになった鍋の中のカレーは、食中毒菌が増殖するには絶好の条件となっています。

　気温が10度以下となると食中毒菌の増殖は鈍り、65度以上になるとほとんどの菌が死滅します。

　カレーなど、食べ物を作り置きする場合には、すぐに小分けして冷凍庫に入れましょう。そして、食べる前にしっかりと加熱してください。

　また、丸田佳奈医師によると、カレーで増殖するウェルシュ菌などの食中毒菌は、一回繁殖してしまうと加熱しても死滅することはないとのことです。作り置きをする場合はすぐに冷凍して、食中毒菌が増殖しないようにしましょう。

出典：ウェザーニューズ