ゴルフの全英オープンで、愛知県清須市出身の桂川有人選手が日本人最高の47位タイとなりました。まだ23歳、新鋭ゴルファーの素顔に迫りました。

 17日、最終日を迎えたゴルフの海外メジャー『全英オープン』。世界トップ選手たちが出場するこの舞台に、初出場で決勝ラウンドに進出した愛知県清須市出身の桂川有人選手、23歳。世界最高峰の舞台で躍動しました。

 全英オープンに出発する当日、7月9日…。

桂川選手(7月9日):
「世界トップ選手たちのプレーを当たり前のように感じられるようになりたいなというか。どちらかといったら(経験と課題を)ちゃんと得て帰ってきたいなと思っています」

 海外ツアーを主戦場に考える桂川選手にとって、全英オープンは大きな挑戦です。

 高校時代、フィリピンに単身ゴルフ留学した異例の経歴。帰国後は日本大学に進学し、2020年にプロに転向しました。

14日開幕のゴルフ全英オープンへ…桂川有人がスコットランドへ出発「不安もワクワクもある不思議な感じ」

 武器は長い距離でも正確にピンを狙うショット。2022年1月のシンガポールオープンで2位タイに入り、全英オープンの出場権を獲得。現在プロツアーでの賞金ランキングは2位です。

桂川選手:
「次の目標です。海外でも勝てるように頑張ります」

 2021年、清須市の自宅を訪れると、桂川選手がプロとして影響を受けているアスリートについて教えてくれました。新日本プロレスの大人気レスラー、内藤哲也選手です。

桂川選手:
「見るだけで元気が出る感じです。ファンを喜ばせるといいますか、楽しませるっていうところは、パフォーマンスだったりとかプロレスから学んでいるので。(Q.これからツアー勝ったらプロレスのポーズを?)やりたいなと思って」

 2022年4月にツアー初優勝を果たした際は、少し恥ずかしがりながら内藤選手のポーズで決めました。その優勝から2日後、内藤選手からポーズについてメッセージが…。

桂川選手:
「恥ずかしそうに見えたみたいで、『次は堂々と自信を持ってやってください。楽しみにしています』と書いてあったので、ぜひやらせて下さいという感じで」

 次にポーズを決めるのは、世界の舞台で…。

 7月9日、全英オープン出発当日。

桂川選手:
「この日が来たかって感じで。ワクワクもありながら不安もありながら、なんか不思議な感じですね。世界のトップ選手がいるトーナメントで少しでもなじみたいというか。実際に肌で感じて、自分もそこにいるのが当たり前というか、そこの一員になれるように」

 全英オープン出場は目標への第一歩です。

 世界最高峰の舞台・全英オープン。日本人選手で決勝ラウンドに進出したのは、松山英樹選手と桂川選手の2人。最終日は5つのバーディを奪い、結果は日本人最高の47位タイでした。

 初めて間近で見た世界のプレー。試合後には、桂川選手から「ありがとうございます。幸せな四日間でした」とメッセージが届きました。