東海3県の直近1カ月間の病床使用率はそれぞれ上昇傾向ですが、三重は40%に迫っています。愛知も19日時点で30%台に達しました。3月26日以来です。

 こうした上昇傾向を受け、愛知県ではコロナ患者の入院基準が見直されました。

 大村知事は19日、入院基準を原則「中等症II」以上にするよう各医療機関に通知しました。中等症IIとは「酸素投与が必要」とされる場合です。

 愛知県では同様に病床がひっ迫した2月にも、入院基準を「中等症I」以上=肺炎の所見・呼吸困難に引き上げていました。その時と比べても、より基準が高くなったことになります。

【動画で見る】入院基準を“酸素投与が必要な場合”に引き上げ…愛知県知事「医療従事者の感染等で医療機関の運営に支障」

 理由について大村知事は、「感染急拡大で医療従事者が感染・濃厚接触者になるといった医療機関の運営に支障をきたすケースが出てきている」と話し、こうした状況でも必要な医療体制を確保していくため、入院対象となるコロナ患者を限定すると説明しています。