愛知県の豊川稲荷で、2021年に始まった新しいスタイルの参拝「YORU MO-DE」がパワーアップしました。2022年のテーマは「夏祭り」です。

 商売繁盛のご利益で知られる日本三大稲荷のひとつ、豊川稲荷。

ここで2021年に行われたのが「YORU MO-DE(ヨルモウデ)」。

【動画で見る】去年好評だった豊川稲荷『ヨルモウデ』がパワーアップ 感染対策もアート化

カラフルなデジタルアートで彩られ、提灯の明かりがキツネやバラの絵柄になるなど、粋な演出が話題になりました。

2021年の夏は特別期間の9日間でおよそ1万2千人が来場しましたが、その「YORU MO-DE」が2022年は、エリアを拡大しパワーアップしました。

 7月22日からスタートした2022年のテーマは「新時代の夏祭り」。お祭りをイメージした演出が随所に施されています。

縁日参りプロジェクト実行委員会の担当者:
「(2021年から)約2倍近くの演出エリア拡大に今回はなっております」

まずは、来場した人が最初に訪れる手指の消毒スペース。装置に手をかざすと…花火や金魚が手のひらに。その後、消毒液が噴出されます。

感染対策をアート化することで、楽しい雰囲気を味わえる仕掛けになっていました。

その後ろには、三河の夏祭りには欠かせない「手筒花火」をモチーフにしたプロジェクションマッピングも。

千本ののぼりが奉納されている参道もライトアップされ、幻想的な世界へと参拝客をいざないます。

2022年の一番の見どころが、拡大されたエリア「霊狐塚」。

豊川稲荷を象徴するともいえるおよそ1000体のお狐さんが闇夜に浮かび上がる、初めての試みです。

来場者:
「これだけ見るのは初めてだったので、びっくりしました」

別の来場者:
「数が多くて、すごく神秘的な感じがしました」

 2021年に続き、コロナ禍での開催とあって演出面での工夫もされています。それが「ディスタンス提灯」。地面に移る絵柄を踏まないように歩けば、自然とソーシャルディスタンスが保つことができる、遊び心とコロナ対策を合わせた演出です。

白い狐に加え、2022年は祭りに欠かせない「花火」の模様も追加されました。

来場者:
「距離感がわかりやすいので、子供たちには(提灯は)いいかもしれない」

 来場者を楽しませる演出は他にもあります。2021年にSNSで話題になった豊川市名産のバラや洋菊をイメージして作られた「花みくじ」も注目です。

 映えスポットが髄所にある豊川稲荷の「YORU MO-DE」は、8月6日までの開催です。