愛知の最北端に位置する犬山市は、市内に犬山城と茶室「如庵」という2つの国宝がある“歴史のまち”だ。また、城下町には最新のグルメが多く集まり、食べ歩きしながらの散策スポットとして、若い人たちの人気を集めている。

 犬山市民の誇り「犬山城」。城そのものもさることながら、城からの景色も最高と評判で、ボランティアガイドに案内してもらい、天守閣に向かった。

【動画で見る】肉眼で別の2つの城も見られる…国宝・犬山城天守閣の売り『360度回廊』

ガイド:
「日本で現存している天守閣というのは12あります。その内の5つが国宝の指定を受けております。その中でも、戦国時代に創建された日本で最古のお城と伝わっております」

一番の見どころは、最上階にある「回廊」。

ガイド:
「360度、壁の外をぐるっと廊下で回れるというところは、ほとんどないですね」

回廊に出ると、目の前には木曽川。そして、ここから見える珍しい光景というのが…。

ガイド:
「左手に小さな山がありますけど、あのテッペンにちょこんとおへそみたいに出たのが、岐阜城になります」

逆の南側へ回るとまた別の城「小牧山城」が。小さくではあるが、肉眼で2つも別の城が見られる贅沢な場所だ。

この360度の回廊は最初からあったわけではないという。

ガイド:
「成瀬家が長く所有していた。(江戸時代に)初代の成瀬正成公が、天下泰平の世を眺められるように作られたのかなという風にも考えられます」