自民党の渡辺昇愛知県議会議員が、同性結婚を差別する発言をSNSで投稿し問題となっています。4日、ジェンダー平等を求める団体らが抗議文を提出しました。

渡辺県議:
「本当にこの度は申し訳ありませんでした」

ジェンダー平等を求める当事者団体の井田代表:
「同性愛者が気持ち悪いんですか?」

渡辺県議:
「それは全くありません」

井田代表:
「なぜあのような発言をしてしまったのでしょうか?」

渡辺県議:
「私には弁解の余地はありません。本当にただ謝るだけです」

 4日、謝罪の言葉を繰り返したのは、自民党に所属する愛知県の渡辺昇県議。抗議をしたのは、ジェンダー平等を求める団体の代表や、LGBTQの当事者たちです。

 事の発端は9月27日、渡辺県議がフェイスブックに投稿したあるメッセージでした。

<渡辺県議の投稿>
「同性結婚なんて気持ち悪い事は大反対!」

【動画で見る】「同性婚気持ち悪い」性的マイノリティへの差別発言投稿 自民党県議が抗議受け謝罪「勉強不足だったもんで」

 キューバで同性婚が合法化されたことを、ジェンダー平等を求める団体の代表が投稿。それに対し、渡辺県議がこのコメントを書き込んでいました。

抗議した人:
「県議会議員の発言として到底容認し難く、発言への謝罪・撤回、渡辺議員への厳正な処分を求めて厳重に抗議します」

「性的マイノリティ」の当事者を傷つける差別発言。投稿をした理由について渡辺県議は…。

渡辺県議:
「勉強不足だったもんですから軽率にあんな投稿をしたんですが、日本では同性婚が認められていないだけに、そのような実例を見たことがありませんし。自分の中では、あの時点ではちょっとそういう気持ちがあったものですから。皆さんにすまなかったなと思っております」

 勉強不足だったとして、投稿での発言を撤回しました。何度も頭を下げ謝罪した渡辺県議。

「差別意識が変わったか」という記者の質問に対しては…。

渡辺県議:
「これからも同性婚について、いろいろと勉強をしていかなきゃいけないんですけれども、上っ面だけでしか思っていなかったもんですから。(Q.考えは変わった?)そうですね」

井田代表:
「表面的な謝罪の言葉はありましたけれども、私たちは到底それを信用することはできない。人権意識の欠如が非常に感じられましたし、ぜひ尻尾切りをしないでいただきたいと、彼1人の問題ではないと考えています」

 渡辺県議は投稿したコメントをすでに削除していて、今週中に記者会見を開き、改めて説明する場を設けるとしています。