愛知県長久手市の「ジブリパーク」は11月1日にオープンします。12日、その内部がメディアに公開されました。

 12日にメディアに公開された「ジブリパーク」。まず向かったのは、ジブリの魅力がたっぷり詰まったメインエリア「ジブリの大倉庫」です。

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「こちら入口なんですけど、ジブリの世界が広がっていますね。頭上には飛行船、そして下のタイルも色鮮やかです。ジブリの世界がこの先に続いていると期待させてくれます」

【動画で見る】名シーンの展示やグッズにグルメまで…内覧会で遂に公開された『ジブリパーク』の魅力を徹底取材

 ジブリの大倉庫でまず迎えてくれるのが、1階と2階をつなぐ階段がある「エントランス」。青を基調にした色鮮やかなタイルがあしらわれていて、そこにはある仕掛けがありました。

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「綺麗なカラフルなタイルの中に、まっくろくろすけがいますね」

 オリジナルタイルでつくられた「隠れジブリ」。まっくろくろすけだけではなく、「風の谷のナウシカ」の“王蟲”も。

 エントランスには20万枚ものタイルが使われていて、すべてジブリパークのためにデザインされたオリジナル。職人が1枚1枚手作業で張り付けたそうです。

 ジブリの世界が飛び出してきたようなカラフルなエントランスを抜け、奥に進んでいくと…。

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「いますよ!これもしかしてリアルサイズですかね。ロボット兵だ!コケが生えた感じとかもリアルです。大きいですね。この見上げる感じ、自分がまさに今ラピュタの世界にいます」

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「館長室。いますいます、奥に湯婆婆!この空間を舞っているのは数々の契約書」

 あちこちにジブリの世界が広がっていますが、ジブリの大倉庫にはファン垂涎の展示があります。

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「この光景!カオナシ、『千と千尋』のあの名シーンですよね。その世界に入って、写真を撮ってもらうこともできるんです」

 ジブリ作品のワンシーンを表現した、その名も「ジブリのなりきり名場面展」。「千と千尋の神隠し」の場面も、自分が千尋になって写真に収めることができます。

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「あの名シーンですね!『天空の城ラピュタ』でシータが落ちてくるシーン。こうやって…」

 さらに、「紅の豚」で主人公のポルコが決闘するシーンも。

 ほかにも「平成狸合戦ぽんぽこ」でタヌキたちが話し合うシーンなど、13のジブリ作品の名場面に飛び込むことができます。

 そして、キャラクターが登場する展示以外にも魅力がたっぷりです。

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「『天空の城ラピュタ』で洗い物が山積みになってましたよね、その厨房です。おお、ピカピカになってる。シータが洗ってくれた後の状態ですね。お皿が輝いています。周りも整理整頓されていますね。ナッツとかいろいろな材料、こういうのを子供心に見て、食卓に普段はないもの、非日常に憧れましたよね」

 天空の城ラピュタに登場する飛行船の厨房や…。

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「この先には…ネコバスだ!中に入れます。入ると音がこもる感じがしますね。中はフカフカの毛につつまれています」

 この日の内覧会には、フランス人ジャーナリストの姿もありました。

Q.パーク内を見た感想は?

フランス人ジャーナリスト:
「この場にいられて幸せです。ジブリのファンだから嬉しいけど、仕事で来ているからもどかしいです。(お気に入りの作品は)千と千尋の神隠し。全部暗記するくらい好きです」

Q.愛知に来るフランス人は増えそうですか?

フランス人ジャーナリスト:
「新型コロナの水際対策が緩和されて、日本に来やすくなりました。愛知に来る人も増えると思います」

 また、ジブリといえば作品に登場するグルメですが…。

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「おいしそう!豪快なロブスターがありますよ。これ『天空の城ラピュタ』でかぶりついてるやつですよね。ほかにもハムとゆで卵のせ即席ラーメン、『崖の上のポニョ』じゃないですかね」

「千と千尋の神隠し」に登場するあの『神さまの食べ物』など、ジブリグルメの食品サンプルもずらり。

 主人公が食べるシーンの原画や絵コンテも展示されていて、ジブリ作品に登場するグルメになぜそそられるのか、その秘密を探ることができます。

 そして実際に食べられるメニューもあります。ミルクスタンドでは、映画「風立ちぬ」で登場した、あんこをカステラでサンドしたお菓子「シベリア」を販売。

 別のカフェでは…。

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「こちらは『大陸横断飛行』というカフェなんですけれども、ジブリパークを体験してきた皆さんが翼を休められるようにということで、ジブリ作品は空を舞台にしてパイロットなどが出演する作品が多いですから、片手でパイロットがとれる食事、サンドイッチだったりピザが用意されています。食事の時間もジブリ作品の登場人物の気分を味わえます」

 ジブリのグッズも充実しています。

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「いろいろなキャラクターの、ネコバスとかありますね。こちらTシャツですね。おもしろい!これ『平成狸合戦ぽんぽこ』と金鯱がコラボしています。愛知県とジブリのコラボTシャツといえますね。たぬきが金鯱と同じポーズをしています。愛知とジブリのコラボ感が伝わってきますね」

 岐阜の美濃和紙とコラボした提灯や、「魔女の宅急便」のキキのようになれるワンピースキットなど、限定グッズが盛りだくさん。

 今年8月、宮崎吾朗監督がインタビューで教えてくれた気になるグッズもありました。

宮崎吾朗監督(8月):
「ちょっと面白いものを作っているんですよ。こんなもの売れるのかな?みたいな…」

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「ありますね!吾朗監督が描いていた湯婆婆のクッション!グッズとして販売されています。かぶりたくなりますね」

 至る所にその世界が広がる「ジブリパーク」。11月1日のオープンが待ちきれません。