ホテルなのに宿泊は駐車場。新たな施設が三重県鳥羽市にオープンしました。

 206の客室を持つ「鳥羽シーサイドホテル」。

 その広い駐車場に設けられたのは…。

鳥羽シーサイドホテルの担当者:
「こちらが私どもで新しくオープンした『RVパーク』でございます。ホテルなんですけれども、こちらで車中泊をしていただくような施設になっています」

 キャンピングカーの利用者などを狙った車中泊の専用施設。そのスペースは、1台当たり幅4.5m・奥行き9.5m。キャンピングカーの横に机やイスを並べても十分な広さとなっています。

【動画で見る】稼働減った“バス駐車場”を有効活用…客室数200超の大型ホテルに『車中泊専用施設』別料金で大浴場等も

鳥羽シーサイドホテルの担当者:
「以前はバスの駐車場だったんですけれども、コロナ禍で団体さまが減少しまして、以前みたいなバス十何台という大口のお客さまが非常に少ないので、施設の有効活用として」

 このホテルでは、新型コロナの影響で宿泊客の4割ほどを占めていた企業などの団体がほぼゼロに。客室はもちろん、30台分のバスの駐車場も稼働しない中で目を付けたのが、コロナ禍でのキャンピングカーブームでした。

 新たにできた3台分の車中泊施設には、それぞれ電源を設置。ゴミはフロントで渡される袋に入れて捨てられるほか、ホテルのトイレも24時間利用できます。

 料金は1台1泊3500円。すでに7件の予約があり、中には連続で7泊する客もいるそうです。さらに別料金にはなりますが、ホテルならではのサービスも…。

 三重県の名湯・榊原温泉のお湯を使った大浴場は、日帰り入浴の半額で利用可能。

 また事前に予約すればバイキングも楽しめます。

 ほかにも、新型コロナで利用が減ったカラオケルームを改装したシミュレーションゴルフまで。大型のホテルならではのひと味違った車中泊も楽しめます。

鳥羽シーサイドホテルの担当者:
「鳥羽ということで、伊勢神宮・志摩の方への観光にも非常に便利な立地でございます。ぜひホテルならではの大浴場と、館内施設も含めてお楽しみいただければと考えております」