愛知県蒲郡市の「蒲郡クラシックホテル」は、三河湾を臨む城のようなホテルだ。百年の歴史と伝統を誇るこのホテルでは、文豪の愛したビーフカツレツや、新感覚の透明なカレーが楽しむことができる。

 三河湾の穏やかな海に面している愛知県蒲郡市。

竹島を臨む丘の上には、まるで城のような建物がある。1934年(昭和9年)建築の「蒲郡クラシックホテル」だ。

【画像で見る】歴史と伝統ある「蒲郡クラシックホテル」 ユニークな“透明カレー”や名物“ビーフカツ”も

外観は城郭風だが…。

内装・調度品は伝統のアールデコ様式だ。

ひときわ目を引くのが、ドラマや映画でしか見たことのないクラシックなエレベーター。

支配人:
「創業当時から、階数表示の針は動いております」

 メインダイニングでは三河湾が一望でき、本格的なフランス料理を楽しむことができる。

ランチには「透明カレー」というユニークなメニューがある。

パエリアのような仕上がりで、ライスにカレーの味がついている。

ソムリエ:
「チキンブイヨンベースのソースなんですけども。なんで透明かと申しますと、普通のカレーですとルウをかけると具が見えなくなっちゃうんですけど、透明カレーですと、かけても鮮やかに見えるということで、料理長が発案したんです」

食べてみると、ルウがあんかけのようにトロっとしていて、鶏のうま味が広がり、魚介のうま味自体も感じることができる。

そして名物の「ビーフカツレツ」。

ソムリエ:
「今は蒲郡クラシックホテルという名前なんですけど、『蒲郡ホテル』でスタートしたときに、文豪の池波正太郎さんが泊まっていまして、すごくグルメな方なんですけど、小説の中で『ビーフカツレツを食べた』というシーンがあるんですね」

肉はとてもやわらかく、ソースはマッシュルームがきいている別格のカツだ。

蒲郡クラシックホテルは、歴史ある建物だけではなく、絶品の食事も味わえるホテルだ。