
FIFAワールドカップで日本代表は5日夜、決勝トーナメント初戦を迎え、クロアチアと対戦します。前回大会「準優勝」の強豪クロアチアと愛知県碧南市に意外な縁がありました。
決勝トーナメントの前日、最終調整を行った森保ジャパン。公開された冒頭15分の練習では、和やかな雰囲気のなか軽めのメニューを行っていました。
吉田麻也選手:
「非常にいい状態かなと思います。過度に緊張していないと思いますし」
今回こそワールドカップ優勝をと意気込むクロアチア。街に出ると、4年前のロシア大会で準優勝した時の写真が飾られるなど、ワールドカップムードに包まれていました。
(リポート)
「こちらはザグレブの中心街にあるマーケットですが、それぞれの店に多くのユニホームが飾ってあります。10番が多いですね」
背番号10をつけるのは、前回大会MVPに輝いた国民的英雄のモドリッチ選手です。
モドリッチ選手のファン:
「私は本当にモドリッチが好き。日本も好きだけどクロアチアが勝つわ」
一方…。
(リポート)
「日本代表がベスト8進出をかけて戦うクロアチアは、愛知県碧南市にとても縁があるんです」
2005年の「愛・地球博」の1市町村1国フレンドシップ事業をきっかけに、碧南市とクロアチアのプーラ市は「姉妹都市」に。

碧南市友好親善協会の会長:
「これはプーラ市との交流の記念品です、協定書でございます。(プーラ市に)10年前に行きました。コロッセウムもそうなんですけども、2000年以上も経っている町なんですね。町全体が美術館という感じ。お互い港町で人口規模もよく似ていて、三河湾とアドリア海、非常に似たところがある」
【動画で見る】ついに決勝T初戦へ…対戦相手の『クロアチア』愛・地球博きっかけに交流続く愛知県碧南市では「心中複雑」

そんな碧南市にある水族館には…。
碧南海浜水族館の展示係:
「こちらがクロアチアの天然記念物『ドラゴンズ・ベビー』です」
乳白色の細長い胴体に小さな4本足。クロアチアを中心にヨーロッパの鍾乳洞の中に住む「ドラゴンズ・ベビー」ですが、愛・地球博での縁で碧南市が譲り受けました。

碧南海浜水族館の展示係:
「心中複雑なところはありますが、試合当日は日本とクロアチアの両方の選手がベストパフォーマンスをしていただいて」
そして3日に行われたのが、碧南市民30人とクロアチア大学で日本語を学ぶ学生30人のオンライン交流会。

この日の交流会、姉妹都市15周年を記念したイベントでしたが、自然と話題は…。
市職員:
「正直、日本とクロアチア、どちらが勝つと思いますか?」
クロアチアの学生:
「難しい質問ですね。私はクロアチアが勝つと思います」
クロアチア大学の先生:
「お互いにいい試合ができることをお祈りしながら見るのがいいかなと思います」
これまでのワールドカップでの対戦成績は、日本の1敗1分け。互いの健闘を祈りました。
クロアチアの学生:
「両方応援します」
別のクロアチアの学生:
「私の国と私が興味を持っている国の試合で、絶対に面白いと思います」