嵐の松本潤さんが徳川家康を演じる大河ドラマの影響で、家康の故郷、愛知県岡崎市もグルメなどで街を盛り上げています。そして名古屋でも…アピール合戦が止まりません。

(リポート)
「名古屋の街中を走る観光バスをよく見ると、徳川家康を演じる松本潤さんが描かれています」

バスにラッピングされているのは、家康を演じる松本潤さん。岡崎生まれの天下人・徳川家康が主人公の大河ドラマのPRのため、名古屋市でも観光バス「メーグル」にラッピング。名古屋城前では写真におさめる人もいました。

 大河ドラマの盛り上がりをチャンスと捉える自治体、家康生誕の地・岡崎市は特に力が入っています。

【動画で見る】早くも松本潤さんの“聖地巡礼”始まる…大河ドラマ「家康」の故郷 「本人がふらっと来た」ラーメン店も

 岡崎市松本町のカフェ「テラカドコーヒー」のスイーツは…。

テラカドコーヒーの店長:
「お待たせしました。『イエヤスノツルギ』です」

天下を獲った家康の刀をイメージしたクッキーを乗せた「イエヤスノツルギ」。抹茶を練り込んだクレープ生地に、黒糖ソースや豆乳のホイップで和のテイストに仕上がっています。

女性客:
「松潤食べたかな?やばい、パクパクいける」

男性客:
「まずビジュアルがいいので、刀がのっていて。五平餅とか以外で岡崎市の食べ物みたいなものがあまりないので、『イエヤスノツルギ』ってちょっとワクワクします」

テラカドコーヒーの店長:
「家康のお父さんのお墓があるお寺に隣接した横丁なので、ものすごく合っていると思います」

このカフェがあるのは、家康の父・松平広忠を供養するために、家康自身が建てた「松應寺」の境内の中。

イエヤスノツルギは1年ほど前から販売していますが、店は今回の盛り上がりに期待しています。

テラカドコーヒーの店長:
「(店の住所が)松本町だし、家康のお父さんのお墓があるから、もしかしたら来てくれるかもとはちょっと思っています」

 岡崎市では2021年から、「家康公スイーツプロジェクト」が進行中。家康は江戸城に集まった家臣や大名に菓子をふるまったとされていて、兜をモチーフにしたパフェや、葵の紋の焼き印がされたどら焼きなど、岡崎市内37の店が家康にちなんだスイーツを販売しています。

 そして、松本さん効果で岡崎市には新たな「聖地」が…。

(リポート)
「こちらのお店にはかなりの行列ができています。あちらにも人がたくさん並んでいます」

市内の人気ラーメン店「キブサチ」。2022年11月、突然、松本さんが店にやってきたといいます。

キブサチのオーナーシェフ:
「店はちょっと終わっていて、休憩している時にふらっと入って来られて。めちゃめちゃびっくりしました。パッと目があって『え!?』みたいな」

店の行列は「松潤フィーバー」の影響かと思いきや…。

千葉県から来た女性:
「東海オンエアっていうユーチューバーの地元なので、聖地巡りがてら来ました」

千葉県からきた別の女性:
「もしかしたら(本人に)会えるかもしれないっていうのが大きいです」

岡崎市出身の人気ユーチューバー「東海オンエア」のメンバーがよく来るため、全国のファンが連日長い列を作っているようです。

これには、松本さんも驚いていたそうです。

オーナーシェフ:
「『東海オンエアって何!?』みたいな感じで来ていましたね。『岡崎に若い子が集まっているけど、僕は来年ドラマで主役をやるから天下取りたい』って、そういう意気込みを語っていましたよ」

そんな松本さんが食べたのは、地元・岡崎名産の八丁味噌を使った濃厚なスープに、もやしときんぴらごぼうがトッピングされたラーメン。

 松本さんが立ち寄ったお店は他にもあります。ジューシーな国産鶏肉のから揚げで人気の「暴れん坊チキン」。

ここでも岡崎の八丁味噌がたっぷりかかったから揚げや、一番人気の名古屋手羽先風の甘辛タレのから揚げを食べたといいます。

暴れん坊チキンの店主:
「(今朝)一番最初のお客さんが、松潤さんの大ファンで食べに来ましたっていう女性がいました」

ここでは早くも「松潤効果」が。しかし、大河ドラマの放送はまだ1話。地元の盛り上げもまだまだ続きます。

暴れん坊チキンの店主:
「街全体がスターがいっぱい来てくれる街になって、観光地になればいいなと。みんなで共有しながら盛り上げていければいいなと思っています」