愛知県知多市にある、収穫から最速15分で客に提供するという超新鮮なフルーツタルトの専門店が話題になっています。

 愛知県知多市の「フルーツタルト ソービー」は、フルーツタルトの専門店です。

2022年10月にオープンしたばかりで、客が見つめるショーケースにはおよそ10種類の美味しそうなフルーツタルトが並んでいます。

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洋ナシが乗ったものから、モンブランに、柿まで。地元・愛知県産の素材を中心に使っていますが、この店のタルトには他にはない特長があります。

フルーツタルト ソービーの馬場憲之社長:
「どこよりも早くフレッシュなものを」

 知多市内にある600坪の農業用ハウスは、タルト店の「自社農園」です。中でイチゴを栽培しています。

フルーツタルト ソービーの馬場社長:
「タルトに使う『よつぼし』という品種です。果肉が硬いのと、香りもあって酸味・糖度もあるので、非常にバランスが良くてスイーツとすごくマッチングしますね」

収穫したてのイチゴを専用の箱に詰め、車で移動すると、店へは10分で到着しました。このイチゴをすぐさまカットして、濃厚なクリームチーズを使ったタルト生地に載せれば、ストロベリータルトの出来上がりです。収穫してからの所要時間は、僅か15分でした。

他に、ブルーベリーやブドウも自社農園から“産地直送”しています。

 始めたきっかけは、馬場社長が40歳の時に訪れたアメリカ・オレゴン州での発見でした。

フルーツタルト ソービーの馬場社長:
「『SEED TO TABLE』といって、農家が自分たちでお客さまの口元に届くところまで全部サービスしてしまうという新しいカルチャーを見て、豊かに働いているのとか、来ているお客様も幸せにしているなと思ったので、自分たちも『それを日本で』と思って始めました」

種から客のテーブルに乗るまで、全てを賄うというもので、フレッシュさを提供でき雇用も生み出す、客も地元もうれしい方式なのです。

1月からは、蒲郡産のミカンを使ったタルトが登場しているということです。