新型コロナの影響で危機を迎えた三重県津市の温泉旅館が、eスポーツが楽しめる施設に生まれ変わりました。改装費1億円以上かけたという施設の内部を取材しました。

 三重県津市にある「榊原温泉・神湯館(しんとうかん)」。

 50年の歴史がある旅館で行われていたのは、オンラインによるバトルロイヤルゲームです。

【動画で見る】「温泉とeスポーツの聖地に」…温泉旅館が“eスポーツ向け施設”にリニューアルオープン 1億円以上かけ改装

神湯館を運営する馬渕商事の社長:
「コロナを機に団体旅行が激減し、何ができるか考えた結果、出てきたキーワードが『eスポーツ』でございます」

 コロナ禍で苦境に立たされた神湯館。生き残りをかけ、全国的にも珍しいeスポーツができる温泉施設「スパスポ神湯館」として、リニューアルオープンすることになりました。

 1億円以上かけて改装したという施設は、全18室ある客室のうち、5つをeスポーツのトレーニングルームに改装し、プロのレーサーが監修したドライビングシミュレーターが備えられています。

 また、eスポーツの合宿ができる部屋では…。

 家族や仲間とゲームに没頭し、疲れたら押し入れに敷いてある布団でひと休みすることもできます。

 企業の研修などに使われていた会議室は、50人を収容できるスタジアムになりました。

 オンラインで世界中の人が参加するeスポーツの大会を開くこともできます。

神湯館を運営する馬渕商事の社長:
「eスポーツを楽しむことによってご家族の絆を深めていただいて、お父さん・お母さん・おじいちゃん・おばあちゃんは、お疲れになりましたら温泉に入って休んでいただいて、食事を取っていただく。温泉とeスポーツの聖地になればうれしいなと考えております」

 榊原温泉「スパスポ神湯館」は、2月1日にリニューアルオープンします。