愛知県知事選挙の投開票日の2月5日から、投票を済ませた人が飲食店などでお得なサービスを受けられる「センキョ割」という取り組みが始まります。仕掛けているのは学生たちです。

 厚切りタンに、黒毛和牛のハラミ…。名古屋市西区の「焼肉 英(はなぶさ)」では、店主が厳選したA5ランクを中心とした和牛を楽しむことができます。

この店で5日から「センキョ割」のサービスが始まります。

長谷川代表:
「投票に行っていただいた方には、お好きなドリンクを何でも1杯プレゼントさせていただいております」

 愛知県知事選挙で投票すると貰える「投票済証」を見せると、アルコールでもソフトドリンクでも、好きなドリンクが1杯無料になります。

【動画で見る】投票率低い若者側から仕掛ける…2/5投開票の愛知県知事選挙で「センキョ割」投票済みの人にお得なサービス

 特典は他にもあります。

長谷川代表:
「本日は投票済みの券をお持ちですので、当店で使えますお食事券1000円分をプレゼントさせていただいております」

 ディナーだと、次回来店時に使える1000円分のクーポンまで付きます。店では2月19日までこのサービスを実施します。

長谷川代表:
「センキョ割をやっている方たちがいるというのをちょうど見ていて、私たちも何かできないかなと思って。みんなが投票所に行けるような仕組みだったので、何か1つプレゼントできるかなと思って」

 知事選で投票するとお得になる、その名も「センキョ割」。愛知県内の飲食店など117店舗が参加していて、食事代1割引きなど様々なサービスを受けられます。

 この取り組みを仕掛けているのは「名古屋センキョ割実行委員会」。愛知東邦大学など、名古屋市内の大学の学生13人からなる団体です。

 自分たちで飛び込み営業をかけるなどして、協力店を募ってきました。

 愛知県知事選の投票率は、前回の2019年が35.51パーセントと過去3番目の低さ。若い世代に限ると20〜24歳で19.87%などと全体の数字をさらに下回っていて、投票率のアップが課題となっています。

実行委員長の小嶋さん:
「若者の投票率の向上だったりとか、まずはセンキョ割を知ってもらって、若者の皆さんが選挙に行くきっかけ作りになればいいかなと思っています」

 センキョ割実行委員会の学生たちは、協力してくれる店とWIN-WINになるようにと、インスタグラムで情報を発信して利用客の呼び込みを図っています。

実行委員長の小嶋さん:
「全てがうまく行くわけじゃないので、しっかりお断りの言葉をいただいたりとか、『何のメリットがあるの?』だったり、いじわるな質問をされたりとかしたんですけど、自分たちの思いを伝えて共感してくださった方が協力してくださいました」

 センキョ割で、投票済証がお得なサービスチケットに変わる愛知県知事選挙。投開票日は2月5日です。