卵の価格が今後どうなるのか、業界の関係者に聞きました。

 Mサイズの卵1キロあたりの価格は、2022年1月は135円だったものが、2023年2月9日時点では340円と倍以上になりました。クリスマス後の年明けは価格が下がる傾向にありますが、2023年は下がらず、むしろ上がっています。

 その理由は、穀物需要やウクライナ情勢などによりエサ代が高騰していることと、鳥インフルエンザによる数の減少といわれていて、「物価の優等生」の立ち位置にヒビが入っています。

 そもそも卵が「物価の優等生」といわれるのは、ケージなどを使った生産の効率化や、エサ代の変動が少ないという点があったからですが、その1つが崩れてしまっているのです。

 ヒナが育って卵を産むまでには半年かかり、数が完全回復するには1年半はかかるということで、関係者もこの状況は「未曾有の事態」と話し、先行きは全く見えないということです。

 卵の高騰で、卵を原材料とするマヨネーズも値上げします。

 キユーピーは現在、マヨネーズ450グラムを税込み475円で販売していますが、4月1日出荷分からは520円に値上げすることを発表しました。

【動画で見る】1年前と比べ“倍以上”に…高騰続く『卵の価格』今後も見通せず 一部マヨネーズでは4月出荷分から値上げ

 供給制限はしない方向ですが、主原料の卵はもちろん、塩なども上昇する中、こちらも価格の今後は見えないということです。